怖い話朱い塚-あかいつか-

たたずむ老人

投稿者:かんたつさん




霊感はあまりないと思いますが、

僕の回りにはいろいろおかしな体験がありました。

その中から一番わかりやすい話から書きます。

二年前の3月頃です。

僕は北九州は門司のHというところに仕事にきてました。

そして昼ぐらいになって小倉南区方面に行く途中持ってきた

おにぎりを食べようと車を止めて助手席に移りドアを開けて

足を外に投げ出した状態でおにぎりにかぶりつきました。

食べながら景色を眺めます

すぐ下に見える海岸から大きな海が穏やかに波を重ねてます。

車を止めた正面から200メートルくらいの場所に

少年自然の家が見えます。

活気はないが静か過ぎることもない、、

僕はおにぎりを食べていた、食べていたんです。

僕の横に人がいるまでは、おいしく食べていたんです。

その時の事を鮮明に書き出します。

長くなりますけど すいません。

はじめ僕はその人をちょっと邪魔だなと思いつつ

再びおにぎりを口にほうばり出しました。

彼(この時点でおっさんと思ってました。)はまだいます。

ぼくはあまり人をじろじろ見たり視線をあわすのが苦手なもので

僕の右に立つその人を周辺視野といいますか脇目で確認しました。

タオルを首からかけた白髪のおじいさんでした。

この時僕とおじいさんの距離は約二メートル。

何か「海がきれいですね」とか月並みの会話を

いきなりつきつけてくるんじゃないかとおにぎりを食べつつ

そちらについ気がいってしまいます。

そして僕はおにぎりを持つ手元に一瞬目をやったその隙に、

たった時間に直せばわかりませんが1秒もないでしょう。

、、、おじいさんは僕の右側約1メートルの場所にたたずんでました

僕ははっきり見ました。

おじいさんの姿形を確認しました。

まるっきり普通のおじいさんです。

ただその時、妙に悲しい目をして海の彼方に

視線を送っていたのを今でもはっきり覚えています。

でも皆さん想像してください。

このシチュエーションは別の意味でも恐いですよ。

自分が飯を食べてる横に無言の老人が接近してくるんです。

でもこれだけで終ればよかったんですが、、、。

消えたんです。

またおにぎりをぱくついてる一瞬に。

僕は車の周りを見回しました。

気味の悪いくらい見通しのいいこの場所。

一瞬で消えるなんて事は不可能です。

10メートル先の茂みに全速力で突っ込めば分からないかもしれませんが、

おじいさんがそれを出来るはずはないしやる意味もない。

僕の人生何度かおきたいわゆる「血の気が引く」が

起こってしまい、とにかく助手席のドアをバタン!

と激しく閉め車中のロックを閉めエンジンをかけました。

もうこんな場所にいたくない!

と発進する直前で僕の理性が現実問題をなげかけました。

「もし老人が頭に問題があって車のどこかにへばりついているとしたら、、、?」

、、発進は断念しました。

別に車が動かなくなった訳じゃありません。

恐い、、、恐い、、恐い、、、、、、!!!

僕はこの気持ちを紛らわす為 友だちに電話しました。

後になって思うとこういう極限状態ですがる人間というのは

全くもって親友だと思います。

世の中には友達の多さを自慢する傾向があるけれど

真の友達とはいったい何人いるのでしょうか。

彼は泣き付いた僕の言動を頼もしく思えるくらい

クールに受け止めて話し相手になってくれました。

僕も勇気が出てきて「よし!車を降りて確かめるぞ!」と一念発起し

「ありがとう」と言いつつ電話を切ろうとすると彼の一言

「見えんものが見える様になったら死ぬよ」。。。。絶句

余計な事いうなよな、、と思いつつ。

僕は昔あった過去にすがりこれより恐い事は何度もあった。

と無理に言い聞かせさっそうと車を降ました。

エンジン始動から約40分後でした、、、、。

運転席側からくるっと一周、車の下ましてやタイヤの裏すべてを調べ終ると

僕はどっと疲れて気持ちの悪い汗をたくさんかいてました。

おじいさんは消えてしまった、、、

そんな事はなかったかのように。


追記

僕の昔の従業員と車2台でその場所を通る機会があったので

その場所についてレクチャーしてやりました。

彼等2人、僕の車の後についてきてその場所を通り過ぎた瞬間

パッシングが、車を止めて彼等2人に話しを聞く

A「今 茂みにじいさんが立ってました」

僕 「ウソつけ」

A 「嘘じゃないですって見たんです」

B 「あんな所に人は普通いませんよ」

僕「ああ お前らに言った事な あれ嘘だから」

A/B「。。。。!」

とまあこんな感じで納めました、強引ですけどね。

彼等の話しを詳しく聞くのが恐かったかも知れません。

なにせ僕自身 あの日の事が勘違いであってほしいのですから。

それとその場所の裏手の水門は昔から多くの人が

命を落としているらしく悪霊が漂う噂がありました。

水門に3つ穴が開いていて「三つの門」名称は

定かではありませんが門司、H周辺の人は詳しいのでは。



   



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