怖い話朱い塚-あかいつか-

虹の大橋

投稿者:あやのっち。さん




私…見える体質なんです。

結構怖いのから笑えるのから…。

(笑っちゃいけないだろ…。)

もう最近は慣れちゃって、余程“やばいっっ!!”っての以外は

ビビらなくなりましたが…。

そうそう、虹の大橋…。

大学時代、宮ヶ瀬近くのキャンプ場で、

20人以上でキャンプをしてきました。

その内何人かは車で来ていました。

私もその1人でした。

夜、いい加減宴会も一段落して“ドライブ行くべ、ドライブ。”

って話になりました。

私の車(ちなみに当時は初代セフィーロでした)に

無理やり6人乗り、ガソリン入れてさぁ出発!!

…飲酒運転は大目に見てください…。

私は、当時は免許取ったばかりだった上に、

あの付近の土地鑑が全くありませんでしたので、

友達のナビのままに車を運転してました。

どんどん山の中入っていくんだけど…何か空気が違う。

空気がゼリー状で、

息を吸うのに一苦労みたいな…。

(喘息の人ってこんな感じなのかなぁ…。)

“あんたら…いま何処に向かってるんだ??”

“虹の大橋〜♪” …のぁにぃぃぃぃぃ?!

場所は知らなかったけど、名前は知ってたんですね〜…。

その時乗っていた友達はみんな“私の体質”を知ってたから、

敢えて何も言わずにいたそうです。

(分かってたら私は反対すると思ったらしい…そりゃそ〜だ。)

霊感のある人と行くと面白い…と思ったんでしょうね…。

でも、そこまで来て引き返すわけにも行かず、

何より盛り上がってる空気を白けさせるのも申し訳無い…と思って、

覚悟を決めて行きました。

くねくねした山道、幾つか橋を渡ったら、ヤツが見えてきました。

時間にして午前2:00。

周りは真っ暗な中、橋だけがライトアップされてぼうっ…と浮かんでました。

“まずそうだな…。”と思いつつ、無言で車を走らせる私。

差し掛かった瞬間目に入ったのは、橋の内・外問わず浮かぶ無数の人影。



中には、私でもビビる様なグロテスクなモノまで…。

(首ナシとかは割とよく見るので慣れてるんですが…。)

“うわぁぁぁ!!(心の叫び)”と思った私は同乗の友達に

“突っ切るよ!!”と一言、アクセル全開。

(さすがR31と同じエンジン。いい音させてかっ飛んでくれました♪)

ご存知かと思いますが、虹の大橋ってのは結構長い橋で、

そして真っ直ぐです。

その時、風は橋の内側に向かって吹いてたのですが…

急にハンドルが重くなりました。

“え゛?!”と思ったのも束の間、ハンドルが凄い力で

橋の外側に引っ張られるんです。

“やばい!呼ばれてる!”

橋の外は完全に湖。負けたらまず助かりません。

しかも友達まで巻き添えには出来ない…と、そこからは必死でした。

心の中では早九字を切り、腕はかなり力を入れているのでプルプル…。

気だけは強く持っていないと

(“負けるかも…”と思った時点で負けるから)

相当やばい状態。

“限界…か…。”と思った瞬間、ふっとハンドルにかかってた力が抜けました。

そう、ギリギリで橋を渡り切ったのでした。

キャンプ場に戻るまで、誰しも無言でした。

着いた頃には泥の様に疲れ果て、1本煙草を吸っただけで眠りについてしまいました。

幸いだったのは、誰も何も持ち帰らなかった事。

幸せな朝を迎える事が出来ました…。

神奈川には、結構知られていないスポットがあります。

その内1つは私の大親友の家から1qも離れていない所にある首切り場。

ここでも色々経験しているのですが、その話はまた次の機会に…。




   



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