怖い話朱い塚-あかいつか-

トンネル向こう

投稿者:静姫さん




うちの村の外れには15年ほど前にできた短いトンネルがあります。

私はこのトンネルの工事中から、とても嫌な感じがしていました。

開通してからはますますそれを感じました。

なんだかトンネルの向こうによくないものがあって、

開通することにより、それがこちらに来るような・・。

それからはやっぱりいろんなことがありました。

あるとき、トンネル近くに何日も同じ車が止まっていました。

おかしいなと誰かが調べたら

トンネルの向こうの橋の下で男の人が焼身自殺をしていたのです。

そのときはとても怖くてトンネルに近寄ることもできませんでした。

それから友達のバイクに乗せてもらってトンネルを抜けたあと

バイクが転倒したことがあります。

幸い怪我は無かったのですがトンネルの中で二人共、

変なうめき声のようなものを聞いた記憶があってとても怖かったです。

一番最悪だと思うのは、トンネルのすぐ近くに住んでいる一家です。

そこの家は玄関を出たらトンネルが見えて、

私だったら絶対引越ししたくなるような所です。

偶然かどうかわかりませんがトンネルができてから

そこの一家は不幸続きなのです。

そこには老夫婦と、その一人息子が綺麗な奥さんをもらって

子供3人に恵まれて幸せそうに暮らしていたのですが、

トンネルができてしばらくしてから、その一人息子は

まだ30代だというのに突然、癌で亡くなりました。

それからはおばあさんの調子も悪くなったり、

子供が登校拒否をしたりと良い事はあまりなさそうでした。

最近、大きくなった子供が結婚しましたがどういうわけか、

あっという間に奥さんは家を出ていきました。

私はやっぱり今でもそのトンネルは気味が悪いです。


   



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