怖い話朱い塚-あかいつか-

廃墟の明かり

投稿者:紅のプー太郎さん




盆休みが終わって、暫くした頃、2人で

長崎県の端島(通称・軍艦島)へ、夜釣りに出かけました。

釣りが出来る場所が9ヶ所程あり、

石炭の積み出し桟橋跡だったらしい「丸(通称)」とゆう、

3〜40mほど島から離れてる場所で、釣りを始めました。

着いた時から、なんか大勢の人達から見られる視線を

感じてましたけど、相方が極度の怖がりなもんで、

黙ってたんですね。

釣りの方は、飽きない程度にボチボチ魚が釣れて、

夜半近くになったら、仮眠をとる事にして寝袋に潜り込みました。

ウトウトしてると、祭ばやしみたいな太鼓と笛の音が、

微かに聞こえだして、ガヤガヤと大勢の人達が

会話してる声も聞こえてました。

寝ぼけ頭で考えても、上陸ツアーは宿泊禁止のはずで、

「おかしいな?」と思いつつ、島の方を見てみたんですよ。

すると、北側の方がボンヤリと光っており、なんか楽しそうな声と、

廃墟になってるアパートらしい部屋の、

半分近くに明かりが点いてるんですね。

あんまり月明かりが無かったし、多少乱視気味だから、

よく見えませんでしたけど、建物の外壁も綺麗めに見えて、

硝子が全部割れてるはずの窓にも、

ちゃんと硝子がある様に見えました。

翌朝、相方が大アクビをしながら

「なんか騒がしかったけど、近くの島で祭でもやってたのかねぇ?」

と、呑気にノタまってましたけどね。

内心「夜中くんだりに祭なんかやるかい!!」と突っ込みつつ、

怖がりなんで適当にゴマかしておきましたけど、

亡くなられた方々が今でも集まって、

何かしらやっているんでしょうね。


   



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