怖い話朱い塚-あかいつか-

親戚のおじさん 写真

投稿者:はっさんさん




親戚のおじさん」の話、2つめです。

先のお話でも書きましたが、親戚のおじさんは、

経営するダンボール工場で作業中に急逝しました。

そして、親戚が集まりしめやかに通夜、葬儀が行なわれました。

確か土砂降りの雨の中だったと思います。

その後、親戚一同で火葬場へ行きました。

その時、誰言い出したのか、親戚一同がこれだけ集まるのは珍しいから、

せっかくだから写真でも撮ろう、と言う事になり、

雨の上がった斎場の庭で集合写真を撮りました。

おじさんが亡くなってから、数ヶ月が過ぎ、ある晩の事。

その亡くなったおじさんの奥さん、つまりおばさんが、

家の台所で家計簿か何かを遅くまでつけていた時。

その家の娘(2人いる下の方、私にとってはいとこのお姉ちゃん)

が寝ていた2階から降りてきたそうです。

おばさんは「どうしたの?こんな遅くに?」と声をかけましたが、

娘はまったくその声には反応せず、夢遊病者のような状態で

ふらふらと台所にある食器戸棚の前に立ちました。

そして、スッと戸棚の引き出しを開け、一枚の紙を取り出し、

おばさんのところへそれを差し出します。

「なにこれ?お父ちゃんのお葬式のときみんなで撮った写真じゃ・・・・」

その時、娘が半開きの目のまま写真を「がっ」と指差し、

「お父ちゃんがいる!」と言います。

「何を言ってるの?」

と、おばさんはわけもわからず娘の指差した箇所を見たところ・・・・

親戚みんな(30人くらい)が並んで撮った写真の横の植え込みの中から、

亡くなったはずのおじさんが、顔だけ「ヌッ」と出しています。

「これ!? なに? どういうこと!? こんな事って!?」

叫ぶおばさんを無視するように、娘は黙って2階に上がっていってしまいました。

翌朝、おばさんが娘に昨夜の事を聞くと

「なにそれぇ? あたし昨夜ぐっすり寝てたよ!」・・・・・

そして、一番不可解な事は、そのおじさんが

顔だけ出している写真と言うのは、

焼き増しして親戚みんなにすでに配られていたのですが、

おじさんが顔を出しているのは

その家の写真だけで、他の家のものは

まったくそんな痕跡がなかった事と。。。。

娘が「お父ちゃんがいる!」というまでは、

その家の誰も、その写真の異変に気づかなかった事です。



   



怖い話朱い塚-あかいつか-