怖い話朱い塚-あかいつか-

怪談話A

投稿者:はっさんさん




怪談話をもうひとつ。

専門学校の軽音楽部で夏に河口湖に合宿に行ったときのこと。

そこは音楽通は知る人ぞ知る、建物の半分が音楽スタジオ、

廊下をはさんで半分が宿泊施設となっている、とても変わった宿泊施設でした。

そこで夜、部のみんなで一部屋に集まり、

「怖い話をしよう」という事になりました。

2間続く部屋のふすまを閉め、窓側の部屋に全員集合です。

それぞれの楽器は、入り口から手前側の部屋に入れ、

ギターなどはそれぞれ壁に立てかけたりしていました。

10畳くらいの畳の部屋、みんな壁やふすまなどに背中をつけ、

順番に話をしていきます。

窓の外は、河口湖が見えるのですが、台

風で強い雨が窓を叩いています。

みんなの話は、本当に鳥肌が立つほど恐ろしい話が多く、

耳をふさいでいる女の子もいました。

そして、角に座っていた私も自分のトビキリの怖い話をし終わった後で、

本当に何気なくその部屋の人数を数えていました。

「1,2,3,・・・・13人か! なんかヤバい!」

そう思った瞬間です!

恐怖映画の中でよくあるように、部屋の電気が

「ふわぁっ」と暗くなったり明るくなったりします。

そして、窓の外に目をやると、かなり遠くで

白い服の女の人が手を振っています!

台風なのに? 

え? 遠く? 

窓の外は、庭をはさんですぐ河口湖ですから

女の人は湖の上にいる! 

そして、自分たちがいるのは4階!

人が見えるわけがない!

私が窓の外を指差して、その事を告げると、

「見える!」と言う人と、

「どこ? 見えないよ!」と言う人、半々くらいでした。

そんな時、窓際に座っていたヤツが「

奥の部屋にだれかいる!」と叫びます!

窓際の部屋と奥の部屋の間のふすまは、

真ん中が擦りガラスになっていて、

そこに人影が見えた!と言うのです。

もうパニック状態です!

そしてみんなで奥の部屋を見よう!と立ち上がったとき、奥の部屋から

「バタバタバタ、ザー」と言う騒音が聞こえます。

友達が勢いよくふすまを開けたところ...

立てかけてあった楽器が全てなぎ倒されていたのです!!

でも、誰もその部屋にはいません。

「誰かがいたのか? 誰のいたずらだ!?」誰かが叫びます。

すると、女の子が

「ありえないよぉ。あたし、人が入ってきたりしたら怖いから、

鍵かけてたんだもん」

その後は、とにかくみんな「やばい!」と叫び、

その部屋を飛び出し、他の部屋などに逃げ込んだりしました。

やはりこういった話をすると、集まってくるんだ、

と言う事を身をもって体験してしまいました。



   



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