怖い話朱い塚-あかいつか-

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肩をつつく者

投稿者:桔梗さん



現在、40代も初めの私が高校一年の夏位のことだから、

もうけっこう昔のことになってしまうのですが、

紛れもなく自身の体験です。

まず初めに言っておきたいのは、自分は「怖い話」というのを

聞くのは大好きなのですが、

多分その殆どが嘘か勘違い、もしくは幻影なのではないかと、

まさに“大槻教授”状態で疑ってかかり、

自身のいろいろな体験に関しても、まず、なんらかの理由・科学的な

根拠を見出そうとするタイプの人間です。

そんな、いろいろ理屈をつけては、何かの間違いではないかと

疑心暗鬼な私ではありますが、

どうにも「腑に落ちない」経験がいくつかあります。

これはその中の一つです。

当時、私は女子高に通っていました。

丘の上にあるその高校の隣(というか丘を二分するような感じ)には、

けっこう季節行事で有名な寺があり、体育館や礼法室の前には、

その寺の墓地があるといった位置関係です。

ちょうど一年生の夏休み前か、夏休みが終わった直後くらいの

時期だったと思います。

下校時間が過ぎているのにも係わらず、

私と友人達の5〜6名で教室に残り、恐怖話に花を咲かせていました。

お決まりの学校の怪談も一つ二つ出ました。

そうこうしている内、女子高ならではの、

うるさい先生が見回りに来て注意され、

私たちは夕暮れの校舎を後にしたわけです。

校舎を出、ワイワイ喋りながら仲間と校門に向かう

(例の墓地脇)辺りで、まず最初に片肩をたたかれました。

それは手のひらでなく、言うなれば人差し指一本で

“ツン”と突付かれたような、強い感触でした。

「あ、今誰か肩をたたいたでしょー」と聞いても、誰も

「知らない」と言います。

「ん?」とは思ったものの、回りについさっきまで

恐怖話をしていた連中がいるので、

これは絶対この中の誰かが脅かしているに違いないと思い、

そのまま歩き進みました。

校門を出て丘を下り、踏み切りを渉る前だったか、

もう一度同じ方の肩を“ツン”と突付かれ、

「ちょっとー、いい加減にしてよ。絶対、誰かやってるんだからねー!!」、

少し強い口調で言いました。

けれど、皆、真顔でやっていないと言い張るばかり。

かえって私の方が、皆を脅かすために

演技しているというような感じでした。

これは、たまたまなのだと思うので、

関連性があるかどうかは不明なのですが、

その時、踏み切りの傍らに「お地蔵様」が建ち、

花が添えられていたのが目に入りました。

それは、先ほどの学校の怪談話をしていた時に、以前、

先輩が踏み切り事故で亡くなった(鏡だらけの我が校の、

旧舎の鏡に映るとかなんとか……)という話を

誰かがしていたことに由来するものかどうかは、

はっきりとは判らないのですが。

まあ、真顔で友達は言うものの、それでもきっと

誰かが脅かしているはずだと思い、

そのまま電車に乗り、皆と別れて家に帰りました。

恐怖は家に帰ってから起こりました。

家に帰ってしばらくし、夕食の後片付けをしていた時のことです。

台所で皿洗いをしていた私の肩を、誰かが“ツン”と突付いたのです。

私は「ギャ〜!!」という悲鳴と共に、居間の方に転がり込みました。

ソファに座っていた母が驚いて、

大声出して血相変えた私に「何なのよ!!」と、かえって逆ギレしたほどに。

なぜって……我が家は、父を亡くした母と私だけの母子家庭。

他にいるのは、小さな足元くらいの大きさの何匹かの犬だけ。

たった一人の人間である母が居間のソファに座っているのに、

台所に立っている私の肩をたたけるのは、

いったいどこの誰なのだろう????????

今でも、考えると何だったのかわかりません。

けれど間違いなく、あの学校の校庭から、

私の肩をつつき続けていた者がいたことは、紛れもない事実です。

ちなみに、父の建てたこの一軒家には、それ以前にもいろいろな事象があり、

翌年の夏には母(&犬達)と共に、売り払ってマンションに引越しました。

現在、私は結婚していますが、ここの家に嫁ぐ前後も、

何とも理由のわからない体験があります。

とにかく、嘘とマヤカシは嫌なので、いろいろ理屈をつけて

納得するようにはしているのですが、

どうにも訳のわからないものに関しては、

なんとも曰く言いがたし……という感じです。


   

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