怖い話朱い塚-あかいつか-

婚約者・・・その1

投稿者:マスターさん




以前、『恐怖のお店』前・中・後半と

長い話を投稿させていただきました。

しつこいようですが、あれは紛れもない事実なのです。

事実あった事なのです。

あれでも短めに投稿するつもりでしたので内容はかなり削ってあり、

錯乱状態のJちゃんが突然地図を描き始めたり、

自分の足を鉛筆で何度も刺したりと、

書ききれない事が多々あります。

その事件から2年あまり・・・・

私は結婚を前提としてお付き合いをしている彼女がいました。

前の事件の時付き合っていた彼女とは、

あの一件以来気まずくなり別れてしまいました。

その彼女は高校生の時の一つ後輩でして、

お互い両親にも挨拶をして、とてもいい関係を続けていたんです。

当時は携帯電話などなく、毎日家の電話で深夜まで長電話、

毎週土曜日は彼女がお泊りをするお決まりデート!

とてもとても楽しく幸せな毎日でした。

ある土曜日の深夜・・・

遅くまで結婚式の段取りなどで話し込んでしまい、

すっかり眠くなった2人は仲良くお布団へ!

すぐにまどろんで熟睡でした。

どれくらいの時間が過ぎたでしょう。

私は、遠くで聞こえる何かの唸り声らしき音で

ぼんやり目を覚ましました。

その音がゆっくりゆっくり近くに寄って来る感じがします、

ゆっくりゆっくり。

多分、私がゆっくり目を覚ましていったんでしょう。

「それ」は最初から私の横にいたのです!

まどろみの中、ついに耳元まで来たその唸り声らしき音は、

はっきりした声でこう言って私の目を恐怖で覚まさせたのです!!

「お前だけは絶対幸せにせえへんからなああああ〜」

体中の毛穴が一瞬にして開き、頭の先から足の先まで

瞬時にして襲う寒気!!

どう動いたのでしょう・・・覚えていません。

私は暗闇の中、壁に背中をつけて立っていました。

ほとんど息が出来ず、右耳がキーンと

耳鳴りを起こしているのだけは分かりました。

次にまるで頭が心臓になった様にボンボンと音が聞こえはじめます。

私の目の前に「それ」は立ち上がり、

ゆっくりと両手を私の首にかけていきます。

蛇ににらまれた蛙・・・

何も抵抗出来ませんでした。

だがしかし、限界があります!!

あまりの息苦しさについに反撃に出た私に「それ」は再びこう言います!

「お前だけは幸せにせえへんぞおおおお〜」

私は、再び訪れた悪夢に引きずり込まれていきました。


   



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