怖い話朱い塚-あかいつか-

軋む音

投稿者:紅のプー太郎さん



盆休みに暇な釣り仲間に誘われ、

前々から気になってた小さな漁港へ、

試しに2人で夜釣りに出かけました。

朝まで夜通しやる予定が、思いのほか魚が釣れたから、

夜半過ぎには帰る事にしました。

歩いて車に向かってると、何処からか

「ギィ〜ッ・・・ギィ〜ッ・・・ギィ〜ッ・・・」

とゆう音が聞こえてきて、初めは漁船が波で

擦れ合う音だと思ってたんですね。

堤防を半分くらい歩いたら、相方が小さな声で

「・・・あっ!!・・・」

と言って立ち止まったから、振り返ると真っ青な顔で

茫然としているんですよ。

視線の先を見てみると、漁港によくある常夜灯(街灯)の3本のうち、

右端のにマネキンみたいなのがブラ下がってるのが、

ボンヤリと見えました。

よく見てみると首吊り状態の女で、

普通は顔が斜め下になるんですが、こっちを無表情な顔で見ていて、

口元からはダラリと一筋の血が滴り落ちてるんですね。

相方が独り言みたいに

「俺・・・・盆の時期には、たまに見える事がある・・・・」

と言って、完全にテンバってる様子でした。

取りあえず車に戻るのを促して、俺の運転で

漁港をあとにしましたが、横目で女を見てみると、

なんとも言えない何かたくらんでる様な含み笑いで

「ニタ〜ッ」と、笑った様に見えました。

霊体験は色々とありますが、

今回のだけは気持ち悪い部類なほうで、

後日、行きつけの釣具屋の親父に聞いてみたんですね。

すると「確か5〜6年前くらいに、破談した女が

器用に常夜灯にロープを掛けて、自殺したようなみたいだけど・・・・

たまに出るみたいよ」と言われ年齢からして、

どうもその女性みたいで、よほど何か思い残す事があり、

化けて出てきてるんでしょうねぇ?



   



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