怖い話朱い塚-あかいつか-

ホテル R

投稿者:きききりんっさん




ちょうど二年前、沖縄で専門学生だった私は、

クラス会を兼ねて”幽霊ツアー”を企画しました。

ツアーには約20名ぐらいが集まり、

車4〜5台ぐらいに分けて、いざスポットへ・・。

沖縄某市、そこには知る人ぞ知る”ホテルR”という

廃虚と化したリゾートホテルがあります。

道から左手に見える山の上にあるそのホテルは

いかにも”出るぞ”というような雰囲気。

しかもその日の1週間前に降った大雨のため、

道からそのホテルへ続く道は

土砂崩れで車一台が通るのがやっとの状態でした。

私たちよりも先にホテルについた10人は

そのホテルの駐車場に車を停め、外に出て私たちを待っていました。

とその時、10人がいっせいに”
きゃー!!!”という

女の人の声のようなものを聞いたというのです。

それはホテルのすぐ後ろから聞こえたという・・。

そのすぐ後に私たちは到着しました。

もうすでに青ざめている10人と合流し、裏の入り口から入りました。

そこは従業員の更衣室でロッカーには制服や

私服がかかったままになっており、

事務室の机には書類らしきものやパソコンまでが

そのままの状態で置かれているのです。

ロビーを通り奥まで進むとバーらしい部屋がありました。

カウンターにはグラスに入った飲みかけのお酒や灰皿もそのまま・・。

何かのきっかけでお客さんも従業員も

パッと消えてしまったような、そんな感じでした。

私たちは階段を上り一部屋づつ見てまわりました。

そしてある部屋を私と男の子一人が覗いた時、

私はバルコニーでこっちに背を向けて立っている女性と

その隣に座っている男性らしきものを見てしまったのです。

一緒に居た男の子はそれが見えてないらしく、

「やばいっ」と感じた私は何事もなかったように

その部屋をあとにしました。

だんだんみんなが口々に「頭がいたい」

「胃がいたい」などといっていたので、

いったん駐車場に戻ることになったのですが、

私もその一人で、激しい頭痛とめまいにおそわれ、

耳を刺すような痛みとともに気を失ってしまったのです。

気がつくと悲しくもないのに泣き喚いていました。

危険を感じた私たちはすぐにここから離れることにし、

車に乗り込もうとした瞬間に、私は吐き気をもよおし、

下まで歩く事にしました。(車の中で吐くといけないので。)

先に車を行かせて、私と先生は2台目の車のバックライトを頼りに歩きました。

歩きはじめてすぐに、私の左後ろから足音が聞こえ始めたのです。

それは先生にも聞こえるようになり、私たちは無言で下までおりました。

やっとのことでみんなのところにたどり着くと、

2〜3人が口を揃えて言いました。

「あれ?あと一人は?A(私)の隣に人いたでしょ?」と・・。

恐くなった私たちは持参していた塩を掛け合いました。

そして明るい場所までいこうとのことで、

あるファーストフードに車を停めみんなで話しをしていると、

友達が「あそこは恋人どうしが、飛び降り心中をしたんだよね」

といったのです。

もしかして私が見たあの2人って・・・。




   



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