怖い話朱い塚-あかいつか-

グリーンライン

投稿者:TSUYOSHIさん




うちの家系は、何故か霊感がある人が多い。

男は小さい頃だけなんだけど、

女はずっと持ったままの人もいる。

ちなみに僕も小学校一、二年までは見えてたけど今はだめ。

僕の姉は、その中でも少しだけ強めの霊感を持っている。

なんと、スプーン曲げもやってのける。(関係ないかな・・・。)

六年位前。

うちの家族は、九年位前に愛媛から福山に引越しをした。

だけど姉は、十年前に愛媛から大阪に就職してそれから六年前に

家族の元に戻ったんだけど福山にはその時に始めて来た。

僕は、「姉貴、福山わからんやろ?案内しよか?」と気を使うと、

「うん、いろんなとこ連れて行って。」

てなことで、福山めぐりをする事にした。
 
鞆ノ浦や沼隈等の観光スポットに行く時に、景色を見せてあげようと、

峠道を走る事にした。

(楽しいはずのドライブがこの道を走ったばかりに)
 
その日は少しどんよりしていたが、窓を開けてゆっくり走り、

景色よりものどかさを楽しんでいた。

だけど、峠道だと昼でも薄暗いところもあり、さらに天気は悪い。

とどめにトンネルもいくつか抜けないといけない所だった。

天気のいい日は絶景が見られるんだけど、

この日はなにかどんよりとして、雰囲気が悪かった。

姉が変に不気味がるといけないので、

いろんな話題を持ちかけて、楽しくしようと試みることにした。

めったに対向車すらこない道、相変わらず

車をのろのろ走らせて次の話題を考えている時に、

いくつめかののトンネルに差し掛かった。

するといきなり・・・。

姉「だめ!!すぐ出てぇ!!!!」

僕「ひっ!」

姉の声に驚き、聞き返す。

僕「何があったの?」

姉「ここいるの!」

姉「だめ!危ないよー!」
 
普通だと、何を言ってるのかわからないと思うけど、

その時の僕にははっきりわかっていた。

姉には黙っていたけど、そのトンネルは、

福山にあるいくつかの心霊スポットの中でもいちばん有名なトンネル。

しかしどのトンネルがそうなのかは、地元の人間しかしらないし、

わからないはずである。

「でたんだ!」心の中で叫んだ。

恐怖心に襲われながら、戻るよりは抜けるほうが早いと思い

、アクセルを軽く踏んで加速させた。

そしてガタガタ震えている姉に質問の仕方を変えて聞いた。

僕「どんな人?」

ぼそぼそと、姉が答えた。

姉「小さな女の子とお婆さん」

それを聞いた瞬間、更に震えが来た。

相手が僕が聞いた噂と同じだ。

とにかくほんとにやばい事はわかった。

一刻も早くここから出よう。

そう思ったときには、出口は目の前だった。

次の瞬間、トンネルを抜けた。

噂では、エンジンが中で止まったりすることもあったらしい。

無事抜けられた安心感が車内に漂い始めた。

僕は、トンネルから離れる事を確認しようと思ったのか、

目線が自然に、ルームミラーに行った。

「!!!!!」

トンネル出口でたたずんでいる女の子。

いや、それ以上に後部座席からのぞく、

老人独特の奥ばった目!

ここまで来ると、パニックを超えていたのか、

一切後ろを振り向かずひたすら慎重にスピードを上げて走った。

姉が、平静を取り戻しあの場所から離れたから

もう何も感じないと言われ、この事件は幕を閉じました。




   



怖い話朱い塚-あかいつか-