怖い話朱い塚-あかいつか-

さよなら

投稿者:クレームドゥ=カシスさん




この話は家の母から聞いたものです。

それは、今から約8年も前のこと・・・

家はよくキャンプへ行って来る家族なので夏休みを利用して

キャンプに行きました。

夜、母が寝ていると、何かの物音に気付いたそうです。

がちゃ・・・がちゃ・・・・

誰か、うちらと同じ川原にキャンプをしに来たのでしょうか?

足音は近づいてきます。

がちゃ・・・がちゃ・・・

丁度うちらのテントの前で足音は止まりました。

トントントン・・・トントントン・・・

誰かがテントをたたいてきます。

トントントン・・・トントントン・・・

母を除いてみんな寝ています・・・

(聞こえなかったのでしょうか・・・?)

母は、テントの外に顔を恐る恐る出しました。

しかし、そこには誰もいません。

その夜、家の母はおばあさんの夢を見たそうです。

なんでも、自分の顔を見てゆっくりと微笑んでくれた夢らしいです。

そして、私たちはキャンプから帰ってきて

あることを知らされました。

・・・・・それは、家の母がほんの赤ん坊だったときから

可愛がっていてくれてたやさしいおばあさんが

亡くなったそうです。

では、あの足音。

テントをノックしたのは、最後に孫に

「おばあちゃんもう逝くよ・・・」

と、おばあさんが最後にお別れを言いに来たのかも知れませんね。

やさしかったおばあちゃん、最後にお世話になりっぱなしで

ろくに恩返しもできなかった。

最後に「ありがとうございました・・・」

今度は来世でお世話になります。


   



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