チロリン村

怖い話

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投稿者:なおさん

僕が高校2年の時の話です。ちなみに2年前。

僕が原付の免許を取って、学校の友達と10人ぐらいで単車と原付で

肝試しに行こうということになりました。
それで僕の兄が昔肝試しに行ったというある
チロリン村(元ペンションとかレストランとか・・)

に行くことになりました。

兄にはあそこは興味本位で行くもんやない、と言っていたし
僕も結構霊感が強い方なので行きたくなかったのですが、
結局僕達は夜中一時頃に行きました。
そこに行く途中、山道を登って行くと看板があり、
友達がその看板を見ると青ざめた顔をしていたので、

僕がその看板を読んで見ました。

「この近くの廃墟でバラバラ殺人事件がありました。捜査にご協力下さい」

詳しい内容は覚えてないのですが確かこう書いてありました。

友達何人かは怖かったのか「もう帰ろうやー」と言ってましたが、

せっかく近くまで来たので行こうという事になりました。

僕達がそこに着いた頃にはすでに3時を回っていました。
そこには古びれたコンクリートの建物がありました。

建物の一階当たりは1メートルぐらいの雑草が生い茂っており、

僕たちはみんなは(ヤンキー二人はビビって外で待ってました)

懐中電灯を持って建物の周りをみんなで探索していました。
そして雑草の中に建物に続く錆びた鉄の階段を見つけ、
雑草をかきわけて階段を昇っていくと

建物の屋上に出ました。

屋上を調べてみると中央当たりに大きな穴が空いてるのを見つけました。
みんなを呼び懐中電灯で照らしてみると、
どうやらその穴から一階に飛び込めそうだったので、

恐る恐る一人づつ中に飛び込みました。

そして僕の番がきて中に飛び込んだ瞬間、すぐに僕は肌で感じました。

建物の中だけ空気がまったく違う。

真夏なのにとても寒くじめじめとして息苦しい空気を感じました。

中は真っ暗でお互いの姿がやっと見えるほどの暗さでした。

そして、僕がみんなに「ここはマジでヤバイよ、もう出よう」と言ったのですが、
みんなは僕が脅かしていると思い
二人一組で建物の中を調べる事になりました。

僕は何かかなり圧迫されるような感じがしていたのですが、

兄から建物の中に地下二階まで降りれる階段があると聞いていたので、

僕は女の子と二人でその階段を探しました。
すると、建物の中央で不自然な大きな1枚のコンクリートが
何かにかぶせてありました。

みんなでそのコンクリートを退かそうとしたのですが動きませんでした。
あとで兄に聞くとやはりそこが地下に続く階段でした。

(誰かがギャラリー防止のために置いたんでしょう)
で、みんなそれは諦めて以前子供が殺害された場所という
建物の風呂場をみんなで探しました。

すると、友達が「ここやない?」と言ったのでみんなで集り懐中電灯で照らすと、
風呂場があり僕はそこのものすごい重い空気に
足をそれ以上進めることはできませんでした。
そして風呂場に入ってみんなで話していると、
突然一緒に来た女の子一人が泣き出しました。

最初みんなはその子がふざけていると思い笑っていたのですが、
その子が泣きながら座り込みガタガタと震え出し
「寒い、寒い」と言い出したので

これはふざけてるんじゃないと思いました。

僕は早く「ここ出ないと取り返しのつかん事になるよ」と言って、
みんなで泣いている女の子を肩を持ちながら
建物の入り口みたいな所から雑草をかきわけて

外に出ました。

とりあえず、みんな建物から離れ電灯のある明るいところにでました。

しばらくすると、女の子は落ちつき、なんで泣いたかわからいと言っていました。

ただすごい怖かったと言ってました。

その後は何事もなく家に帰り普通の生活を送っています。

おそらくあの時あそこで殺された人の念が女の子に入ってしまったと思います。

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