旅館の怪

怖い話

旅館の怪

投稿者:裕之様の野望さん


友人がある旅館に宿泊したときの体験談です。
高校に入学したばかりの友人は合格祝いにと
家族そろってある旅館へ宿泊することにしたそうです。
旅館の近くには海があり、旅館の雰囲気もいいので
友人は大満足だったそうです。
旅館で夕食を済ませ、風呂に入って部屋でのんびりとし
しばらくテレビを見てくつろぎ、

そろそろ寝ようと部屋の明かりを消して床についたそうです。
旅館に泊まったのは真夏の熱い時期で
その日はいつにも増して寝苦しく何度も寝返りをうったそうです。
そのうち友人は足元のほうに人の視線を感じ
足元を見たそうなのですが誰もいません。
気のせいかと思いまた目を閉じたのですが
やはり視線を感じます。

また、足元の方を見てみました。
足元の方にはちょうど窓ガラスがあって
外の景色が見えるようになっています。

友人は窓ガラスに目を凝らしてみました。
するとボーっと白いモノが見えて
はじめはただボーっとして形をなさなかったものが次第に

長い髪の女性のように見えました。

そしてそれは友人に向かって”おいで おいで”と
手を振っていたそうです。

友人は怖くなって目をつぶり一晩を過ごしたそうです。
翌日、目を覚まして窓ガラスから外をのぞいてみると
旅館の近くに深い崖のようなものがあったそうです。

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