しりとり

怖い話

しりとり

投稿者:みらさん

これは私が小5の時に実際に体験した話です。
放課後、生徒が帰ってしまってほとんど誰もいない時に
私は友達(以下I)とトイレに行きました。
私もIもそれぞれ別々の個室に入り、用を足していました。

トイレにそんなに時間がかかるわけではないのですが、トイレを出るまで
2人で個室に入ったまましりとりをしようということになりました。
「しりとり」から始まって、何度か単語を言い合い、
Iが「すいか」と言いました。
私は「か」で始まる言葉を考えていました。
「か」で始まる言葉は…もういろいろ使っていて、
今まで使っていない言葉をなかなか思い浮かびませんでした。
私が考えている間しばらく沈黙が続きます。
「・・・・・・・・・」
そして私は「かめ」をまだ使っていないことに気付きました。
(よし…、じゃあ…)
かめ、と言おうとしたそのときです。
「かめ…」
という声が聞こえました。私が言ったのではありません。
私「あれ?今「かめ」って言った?」
I「え?私は言ってないよ?」
私「今「かめ」って聞こえたよね?」
I「うん…聞いたことない声だったよね…」
私たちはすぐにトイレを出て逃げるように帰りました。
私もIもその声を聞いたのです。
トイレを出たとき、人はいなかったし、
もうひとつの個室には誰も入っていませんでした。
私の小学校は、プールに行く途中の廊下で女の子の霊が見えたり、
(私の友人が実際に見た)
体育館のトイレのマンホールの下に謎の
白い着物があるといううわさがあります。
着物は私がここのトイレ掃除でマンホールをあけたときに
それらしいものが実際に見えました。
この小学校は大きな沼を埋め立てて建てられたので、
もしかしたらその沼でなくなった霊が
成仏できずにさまよっているのかもしれません。

「かめ」と言っていたのも、たしかに知らない子供の声でした。

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