お清め

怖い話

お清め

投稿者:緑茶さん


またまたK子の話です。

K子は昔から部屋が騒ぐと感じることがあったそうです。

自分の部屋が、なんとなくざわざわといやな気配があるそうです。

一夜でなくなっているときはいいのですが、ときには数日続いたそうで
そんなときは自分で枕元に白い紙に盛り塩、
コップに水をお祀りして部屋を清めていたそうです。

ある時、「なんか部屋で気配がする」と母に漏らしたことがあるそうで

母は、幽霊などまったく信じておらず、私が何かあったといっても
「気のせい」「寝ぼけた」といって相手にしなかったそうで・・・
だから、その時もただぼやいただけです。

すると、意外にも母から
「枕元に刃物を置いて寝なさい。
そのまま刃が出ていると危ないから何かにつつんでね」
なんで母がこんな事を知っているんだろう?
と思いつつ、その日からナイフも枕元に置き、

その時の部屋の違和感はなくなったそうです。

このことはK子の中でずっとひっかかっていたそうで。

数年後になりますが、そのときのことを母に尋ねたことがあるそうです。

「ねえ、なんで刃物を枕元に置くように、と知ってたの?」

すると母は奇妙な顔をして
「私がそんなことを知ってるわけないじゃん。
そんなこと、言ってないよ!」

と言われてしまったそうです。
でも、意外ではなかったそうで、刃物のことを言ったときの母は
なんか妙に感情がなかったそうです・・・
不気味で、なぜ?と聞き返せなかったそうで、
あの時の母がなんだったんだのだろうかは今でも謎だそうです・・・。


次へ   メイン

タイトルとURLをコピーしました