列車トイレ

怖い話

列車トイレ

投稿者:よっちゃんさん

私の叔母が体験した怖い話をします。

今から30年前の話になりますが。

1972年の夏に伊豆に叔母の恋人と旅行に行った話です。
叔母は当時、大阪に住んでいたので伊豆まで行くには
夜行電車を使ったのです。

寝台電車ではなく座席の電車です。

夜中に叔母がトイレに行きたくなり、トイレに行ったんです。
叔母が乗った電車は当時としては新しい電車で、
トイレには細長い窓がついていました。
叔母がトイレで用を済まし、出ようとすると
細長い窓から女の人の顔の目の部分が叔母をジーーッと見ていたそうです。

叔母は怖くて声を上げてトイレから出ました。
車掌さんに言ったんですが、
「走行中ですよ!?気のせいでしょう。」
と言って構ってくれませんでした。
確かに電車は伊豆に向けて走行中です。
叔母は恋人にこの事を言いましたが、信じてくれず・・・

朝を迎え、熱海駅に到着。
伊豆で楽しいひとときを迎え、伊東のホテルで
恋人が買ってきた新聞を読んで、その時!

「国鉄・T線沿いに女性が飛び降り自殺」

新聞に載っていた自殺した女性の顔写真があの時見た顔と同じだったんです。

叔母がその後、恐怖を感じたのは言うまでもない・・・
トイレに細長い窓がある電車を乗る人は夜中もしくは
トンネルの中を走行中ににトイレに行かない方がいいでしょう。

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