雨の日の夕方

怖い話

雨の日の夕方

投稿者:ライオンさん

学校帰りに毎日通る細い道。

墓地があり、あんまり人の通らない道。

私はその道が近道という理由で通っていました。

ある日、いざ帰ろうとしたときに雨が降り出しました。

私は、家が近かったため傘を学校から借りずに帰りました。
歩いていると雨は強まり始め、借りれば良かったと後悔し始めたころ・・・
あの近道にさしかかりました。

急に雨の音が小さくなって・・・チリンチリン・・・鈴の音が聞こえてきました。

と、そのとき。

私の視界の中に白いものが入ってきました。

白いワンピースを着た女の人だったような気がします。

私は何なのか知りたくなってそっちを向くと・・・何もありませんでした。

それから5日間。

雨は学校帰りだけ降りつづけました。

今は引越してしまい、その道も通りません。

いまだになんだったのかわからないあの体験。
今考えたら、あの時なぜ怖がらなかったのかが
不思議でしかたがありません。

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