広島原爆

怖い話

広島原爆

投稿者:豆茶さん


私が高2の修学旅行で訪れたのは広島で、
宿泊したのは爆心地にある旅館だった。
霊感の強いMは広島駅に到着した時点で大泣き。
「灰をかぶった子供が呆然として座り込んでる」など。
旅館に着くと403号室のある四階まで階段を上る。
「もんぺ着て倒れてる地縛霊いるからココは
避けたほういいよ」と一部の踊り場を指した。
廊下にも居るようで、Mの顔が始終引きつっていた。
403号室に7人入り、東北からの長い移動時間に
文句を垂らしまくった。
ふと窓を見ると、カーテンが大きく揺れていた。
みんながカーテンに釘付けになった。
1人が怖くて泣き出した。
「風じゃん…?」となだめて夕食へ。
夜、Mが「熱い…」と唸るので、私とまだ寝付けない
数人でしゃべりながら様子を見ていた。
雑魚寝しながら笑い話しているとMが私の足を叩いた。
「何?」と聞いても返事がない。
Mは無言で起きあがると、トイレに駆け込み嘔吐。
「やばくね?」と相談し、隣接の心強い親友Sを呼んだ。
一度Sの部屋へ移動するが、
「廊下にいっぱいいる」
「男の子がついてきてる」

らしい。
私の近くに立っているようだった。
「じゃあやっぱり403号室戻って、みんなで寝ようか…」
Sの提案で私たちの部屋に戻ることになった。
移動しようとしたその時、男の子が立っていると
思われる場所で小さなラップ音がなった。
「ついてくるつもりだな」と直感的に思った。
「男の子がうるさい!!」
「何でみんな聞こえないの!?」
Mの言葉にみんなただ縮こまるばかり…。
まったく最悪な夜だった。
翌日、原爆の記念館へ。
公園を掃除しなければならない。
Mに昨夜のことを聞き出した。
「最初トイレ入ったとき、顔面ケロイドの男が
玄関から部屋覗いてきたんだよね。
入って来なきゃ良いなとおもったんだけど、
寝てるときふすまの隙間からケロイドの足見えてさ。
あ~、入ってきゃった。と思って目つぶったの。
そしたら消えたから、安心したんだけど…
あたし豆茶(私)の足叩いた時あったじゃん。」
「…うん。あれ何だったの?」
「そのケロイドの男がね、豆茶の足下立ってて
豆茶のこと見下ろしてた」
資料館にも結構いらっしゃるようで。
たとえばボロボロの制服が展示されてる前。
体の半分が焼けた少年が自分の制服を
見上げているらしい。
これは去年12月に起きた事実です。
まぢ怖かった!!!

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