首無し地蔵

心霊スポット

首無し地蔵 山賊
福岡県某所、車も入れない山の中にそれはあった。
探すのに時間がかかり、あたりはすでに薄暗くなっていた。
沢がすぐそばを通る。
そこにひっそりと祠がある。
首無し地蔵 山賊2
この祠は「首なし地蔵」を祀ったものであるという。
首無し地蔵 山賊3
中心の服を着たお地蔵様がそうである。
昔、この辺りは山賊や追剥ぎが出ることで有名だった。
長崎から江戸へ向かう商人が山賊に襲われた。
山賊は商人を殺害し、金目の物を盗んだ。
ふと後ろを振り返るとそこにはお地蔵様があった。
山賊は思わず、「おい、地蔵さん。この事は誰にも言うなよ」と言いました。
するとお地蔵様は「私は誰にも言わない。それよりあんたも誰にも言うなよ」
お地蔵様がしゃべったことに驚いた山賊はお地蔵様の首をはねた。
その後、商人の遺族がここに商人を供養するため石碑を建てた。
一年経ち、商人の遺族は再びこの地を訪れ、商人の冥福を祈った。
そこへ一人の男が現れる。
「地蔵様、ひさしぶりだな。俺のこと覚えているか?
一年前ここで商人を殺した山賊だよ。」
このことを聞いていた商人の遺族は刀を抜き、
見事あだ討ちを果たしたのだという。
首無し地蔵 山賊4
写真ではフラッシュを焚いているが実際はもっと暗い。
聞こえるのは沢からの水音。
首無し地蔵 山賊5
付近には古い墓と思われる石があった。
「天保」の文字があった。
首のない地蔵は全国たくさんある。
これは明治時代に行われた
「廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)」というものによる。
仏教を廃して神教を広めようとした法律で、
これにより多数の仏像が破壊の憂き目にあった。
ただしここの地蔵は廃仏毀釈によるものではない

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