猫塚・ねずみ塚

心霊スポット

屋敷サカエ氏レポート

静岡県御前崎町
‘恩義に報いた猫’の伝説
遍照院という寺の和尚様がある朝、
海上に一匹の仔猫が荒波に揺られ流されているのをふびんに思い、
漁師に頼んで拾いあげ寺へ連れて帰りました。
それから十年の年月が経ったある春の日、
旅僧がやってきて宿を所望しました。
ところが三日目の真夜中に、本堂の天井裏で
激しい物音がしました。
一夜明けて、村人たちと和尚様が天井へ上がって見ると、
寺の愛猫と隣の猫が傷を負い、
近くには見た事もない犬ほどもある「古鼠」が
旅僧の衣をまとって倒れていたのです。
「古鼠」が旅僧に化けて和尚様を食い殺そうと
企んで来たのを猫が身をもって守ったという伝説です。
猫塚・ねずみ塚1
遍照院という寺は今はなく、猫塚だけが畑の中にあります。
猫塚・ねずみ塚2
二匹の猫を手厚く葬った場所が、ここだと云われています。
戦後建て替えられた様でコンクリート製です。
猫塚・ねずみ塚3
猫の像のアップです。とても愛くるしい表情です。
訪れる人も多いようで、お賽銭も置かれています。
…で、旅僧に化けた「古鼠」はどうなったかと言うと、
猫塚から数キロ離れた所に葬られています。
猫塚・ねずみ塚4
‘ねずみ塚の由来’
ある日のこと、旅僧に化けたねずみが住職に襲い掛かると
二匹の猫に阻止され双方とも息絶えました。
二匹の猫は手厚く葬られましたが、
ねずみは村人によって海に捨てようと運んだが運びきれずに
この地に捨てて帰った。
その夜、改心したねずみが村長の夢枕に現れ、
海上の安全大漁を約束した。
以来、この地に海の守り神として手厚く葬った墓が
「ねずみ塚」である。
猫塚・ねずみ塚5
「ねずみ塚」は海岸の高台に位置し、公園にもなっています。
今も海の守り神として海を見守っていました。
NeoNATS
静岡県心霊スポット

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