ごめんね

怖い話

ごめんね

投稿者:ややさん


最近、ふと思い出したことです。

私の家族はみな猫好きで、実家では昔からよく飼っていました。
きっかけは私が小学4年のころ、
父の知人より子猫をもらったことからでした。

その猫が事故で亡くなったのは、中学1年の時でした。

それからしばらくして、親戚よりまた子猫をもらいました。
その子は、一年たたないうちに亡くなりました。
翌年私たちは、また子猫をもらいました。

しかしその子も、子猫を産んで一年しないうちに、亡くなりました。
その後も子供を産むと、一年以内に亡くなるということが、
3回繰り返されました。

実家は比較的山中なので、放し飼いにしていました。
ほとんどの子が事故だったので、そのせいかなと思っていました。
あるとき、私があまりにも『霊をひろって』くるので
そのことに気づいたきっかけも、

飼ってた猫の様子からでした。
あきれた両親が、霊が入れないようにしていただくため、
お坊さんをおよびしました。

そのときそのお坊さんより、
「飼ってた猫達は、この家のわざわいをもっていってくれている。
この家で一番か弱い彼らがいるから、

いままで災難から守られていた。感謝しなさい。」

と言われたのです。
つまり、うちで飼ってた猫が短命なのは、
本来なら私たちにくるはずだった災難をかぶってくれるから・・・?

とてもせつなくおもいました。

そしてそれからまもなく、私は実家を出てひとりぐらしをはじめました。
そして9年が過ぎた去年の夏、
12才ちかく生きた子が亡くなりました。老衰でした。

お札をはってから、はじめて亡くなった子です。

そして実家にはもう二匹、ほぼ同じくらいの年の子がいます。
ふとおもったのですが、お札を貼った時期と、
『ひろいぐせ』のある私が実家を出た時期は、あまりかわりません。

今の子達が長生きなのは、偶然でしょうか・・・?

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