居たのは誰だ?

居たのは誰だ? 怖い話
居たのは誰だ?

居たのは誰だ?

投稿者:慧音さん

思春期云々とかはあるんでしょうが、
私が高校時代に在籍していた演劇部の
関係者には「そう言うタイプ」の人が
やたら多かったように思います。
――彼女(=『ふと、振り返ると。』に出て来る「知人」。)
は、その一人でした。
それは大変良く晴れた高1の春休みの
朝の10時過ぎのこと。
とある大間抜けな事情で舞台練習に遅れて来た私を、
彼女は大変不審そうな顔で出迎えました。
「今、舞台に来てなかったよね?」
「うん、来てないよ。だって部室でずううううう
っと私に使えそうな上履き探してたんだもん。」
その日……自分の上履きを家に忘れてきた
私は部室に置いてある
「卒業した先輩たちの遺品(シューズ)」
を漁っていたのです。
(※サイズが当時でも24.0だった為、
合うサイズが中々見つからず遅くなった)。
「……本当に?冗談抜きで?嘘吐いてないよね?」
正直、「コイツは~……この朝っぱらから何
寝ボケた事を言ってやがるよ~?」と思いました。
「本当に。冗談抜きで。嘘なんか吐いてないし。」
彼女が何者であるか、失念していたので。
次の瞬間。
突然、彼女が大声上げて泣き出しました。
10分くらい後だったでしょうか、
やっと泣き止んだ彼女から聞いた話は
次のようなものでした。
彼女が緞帳を揚げる際に、舞台横を通って
コントロール室へ向かう途中、舞台上手のくくってある
幕の隅に隠れて「私」が立って居るのを見たそうです。

当時、私はそう言うイタズラを良くやっていた
(物陰に隠れて来た人を驚かせる)為、
彼女も何とも思わず横を通り過ぎて幕を揚げて戻ってきたら、
時間にして5分もしてないしその間誰も出入りしてないのに
誰も居らず、……え?え!?え~!?と
パニくって居た所に(ホンモノの)私が来た、と。
――「それってさあ、単純に誰か勝手に入ってたのを
見間違えてたんじゃないの?」
と仰る、舞台上の特殊事情を良く知らない
「一般人な方」の為に説明しますと、
緞帳を下ろした状態だとステージの上はほぼ真っ暗
(田舎の夜道レベル)なので、朝昼などに
誰かが出入りしたりすると光が入って
丸バレなんですよね……。(冷汗)

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