投稿者:カエデさん
今回は私の学校の寮であった微妙にありがちのようで怖いかな?
っていう感じの話です。
あの日はちょうど退寮の日で、私は同室のR
(「あの声は…」の話に登場したRです)
と隣の部屋の友人Y(ここの心霊写真を見せた友人。
どうやらはっきり見えるらしい)と共に、
帰る準備に追われていました。
Rが私より先に準備を済ませ、タクシーを呼ぶべく一階の公衆電話に行ってしまい、
私は部屋に一人取り残される形になりました。
当然、隣の部屋にはYがいたのですが、
なんとなく完全に一人になるのが嫌な気がして、
部屋のドアは完全に開けてありました。
さて、私自身も準備が終わり、Rが戻ってくるのを
ぼーっと待つ事にしたのですが、
ふと、どこからともなく少し高めのきれいな歌声が
ホントに微かに耳に入って来ました。
私はその時は館内の放送かな?などと思ったのですが、
それにしては音が小さいのです。
わざわざ耳を傾けなければ聞き取れないくらいです。
それでもまだ館内放送だと思っていた私は、
部屋の天井に付いているスピーカーの真下で耳をそばだててみたのですが、
まったく音量は変わらず、しかも音源はスピーカーからではなく、
廊下の方から聞こえてくる。
そんなことで、私が「あぁ、またYが鼻歌でも歌ってんだろーな~」と
納得すると同時に、歌は聞こえなくなりました。
妙に納得しまくっていた私は、それから少しして、
Yが何を歌っていたのか気になり、
隣の部屋にいる本人に聞いてみました。
「お前今さっき鼻歌みたいの歌ってたろ?あれ何の歌?」
すると、
「なに?お前も聞こえたの?」
なーんて言うじゃありませんか。しかもまじめくさった顔で。
当然Yが歌っていたと思いこんでいた私はビビりましたよ。
なんせ、私たちがいた二階には、普段私たち三人しかおらず、
しかもその時は私とYの二人しかいなかったんですから。
ちなみに、館内放送の線も捨てきれず、当時一階のフロアで
電話の順番待ちをしていたRに確認を取ったのですが、
放送は流れていなかったとのこと。
じゃぁ、あの鼻歌はいったい誰だったんだーー!!?