投稿者:祐介さん
これは15年位前の話しです。
僕の知り合いが体験しました。
東京の西の外れに陣馬山という山があり、
東京から神奈川へぬける和田峠がその山づたいに通っています。
今は舗装されているかもしれませんが、
当時、和田峠は険しい砂利道で車を走らせるのも大変な道でした。
知り合いのSさんは、友人三人とミステリーツアーと言う事で深夜の1時ごろ
八王子方面から陣馬街道を抜けて、和田峠に差し掛かりました。
ワイパーを一番速く動かしても、土砂降りの雨で視界の悪い状態の中、
悪路に入ってゆき、恐ろしい体験をしてしまいました。
いくつかの急坂と急カーブを抜け、数十メートルの直線に入りました。
すると、次の右カーブの手前左側に放置車両と思われる白い自動車が、
内側から新聞紙を全面に貼った状態でSさんの視界に入ってきました。
Sさんの車には大きなフォグランプが付いており、
その車をしっかりと照らしながら、
その横を通り過ぎようとした、その時です。
白い車の中の新聞紙が動き、その隙間から
とても人間とは思えない無気味な目が見えました。
Sさんはその窪んだ目ににらみつけられ
恐怖のあまり、その次のカーブを一気に抜け、
あっという間に神奈川県側に入ったそうです。
いっしょに乗っていた友人の一人も、しっかりと見たそうです。
他の二人が信じられないと言い、もう一度見に行こうと言ったのですが
Sさんは恐怖のあまり、行きたくないと言い、
そこには二度と行かなかったそうです。