投稿者:紅のプー太郎さん
ある地方の無人島へ釣りに行く事になり、
その際の体験です。
運転手が俺で助手席にA、運転席の後ろ側がBで
助手席の後ろ側がCとゆう配置で、
夜明けと同時に釣りを始めたいから、
夜中に車で走ってました。
漁港の少し手前にダムがあり、湖面より少し高い
曲がりくねった峠道を走ってると、湖に突き出た感じのカーブの
少し手前に差し掛かり、急に背中が「ゾクッ!!」となったんですね。
カーブを曲がりきったら、いきなりCが
「ギャ--ッ!!」と悲鳴をあげたから、
ブレーキを踏んで止まりかけたんですね。
そうしたら「ダメ!!・・・止まったらダメ!!・・・・早く逃げて!!・・・」と、
泣き叫ぶみたいに懇願され、慌てて逃げる様に
コンビニまで向かいました。
もうCは錯乱状態で手におえず、押さえつけておくのが精一杯で、
コンビニで救急車を呼んでもらって、
もう釣りどころじゃないんで帰りましたけどね。
Cが悲鳴をあげた時、ルームミラーを見たら、
白い布地みたいなのがスーと湖の方へ、移動するのが見えて、
悲鳴と同時に妙な気配を感じたBも、振り向いたら同じモノを見たそうです。
Cは?とゆうと、精神衰弱が激しく1ヶ月程面会謝絶でしたが、
後日、話を聞くと
「カーブを曲がりかけた時、おかっぱ頭の白い着物姿の女が、
湖面に立ってるのが見えて、カーブを抜けた辺りで
般若みたいな顔になり飛んできた!!」とゆうんですね。
渡船の親父さんに聞いた話では、3年程前に男性から
一方的に婚約破棄をされた女性が、ダムで自ら命を絶ったそうで、
詳しい事情は分かりませんが、半年前にCも婚約破棄をしてるんです。
俺とBが見たモノは、着物だったみたいですが、
同じ事をやったCに、何かしら言いたかったんでしょう。