投稿者:紅のプー太郎さん
陸上自衛隊に居た事がある、知人から聞いた話です。
たまにニュースで、総合火力演習が行われたとか
やってますけど、そこのF演習場での出来事ですがね。
4泊5日の予定で、敵と味方に別れて、
実戦さながらの演習が催されたそうで、
3日めの夜に事件は起きました。
陣地の夜営に1年後輩の人と、丑三つ時に
見張りに立っていたら、カサカサッ‼と物音が聞こえだして、
初めは隊長が真面目にやってるかどうか?
見に来たんだろと思ってたんですね。
相方も気づいてる様子で、いちおう身構えて待っていても、
なかなか現れないんですよ。
そのうち、物音も聞こえなくなり油断してたら、
相方が唸りだしたから見てみたら、後ろを振り向いて
ガタガタ震えてるのが、月明かりに照らされて見えました。
脂汗をかいて恐怖にひきつった顔で、
声にならない声で何か言ってるから、視線の先を見てみたら、
明治時代の軍服を着た若い軍人が立ってました。
思わず硬直してると「第51砲兵連隊の陣地は、
どこでありますか!?」と聞かれても答えようがなく、
間をおいて同じ事を聞いてくるんですね。
そのうち相方が悲鳴をあげて、何処かへ逃げ出していき、
知人も腰をぬかしながら、やっとの思いで
隊長のテントにたどり着きました。
隊長も含めて数人の方々が起きてきて、
だいたいの察しはついてた様子で、報告を終えると
「テントに戻ってよし‼」
との事で、戻ってみたら相方が居ないんですね。
暫くすると隊長と共に現れて、近くの雑木林で
震えながら隠れてたそうで
「仲間を置いてけぼりにして、逃げだすとは何事か!?」
と説教をされた挙げ句、そのまま問答無用で
朝まで見張りをやらされたそうです。
後で聞いた話では、昔から旧日本陸軍の砲兵の
幽霊が出る!と有名な雑木林に、
夜営をやっていたそうなんですね。
詳しい事は、太平洋戦争のドサクサもあり
一切不明なんですが、たぶん事故で亡くなられた方みたいです。
ちなみに、広大な演習場には地名みたいな名称があり、
幽霊が現れた雑木林は「砲兵森」とゆう名称が付いてるそうですよ。
長文失礼しました。