歴史の道百選
志戸坂峠道
志戸坂峠道
鳥取県鳥取城下から智頭を経て志戸坂峠を越え、
岡山県西粟倉村坂根、大原町古町を経由して
釜坂峠から兵庫県へ抜ける道が因幡街道と呼ばれています。
志戸坂峠は、因幡街道の大原と智頭の間、ちょうど国境
（現在の岡山県、鳥取県境）部分であり
三十三曲りと呼ばれるように非常に険しく、また冬は雪が深く、
牛馬も通わなかったようである。
平安時代は律令政府が定めた国司通行の官道であり、
江戸時代には参勤交代の要道であり非常によく利用された道である。
けれども、これほどの難所でありながら前述のように
因幡街道は交通の要所であったため人々の往来が
絶えることはなかった。平安時代にはこの峠道は
鹿跡御坂（ししとみさか）、江戸時代には
人見坂（ひとみさか）と呼ばれた。
また因幡の村人は、道が険しくて馬も引き返す事から
駒帰坂（こまがえりさか）、また別の者は、都へ上り志を立てる
縁起坂として志都坂（しとさか）と呼んだ。
また、この峠の麓の坂根は、因幡街道の宿駅であり国司、
平時範公はここに仮宿していることから峠越に備えての
要所であったことが伺える。
同時に、志戸坂峠が因幡街道の喉もとに当たる
交通の要所であったなごりを今にのこしている。
このように、志戸坂峠は東西、南北両方向につながる
極めて重要な道として「人と人」そして「物や文化」をつなげ、
伝えて来た日本の自然の大遺産であるといえる。
現在は公園整備されている場所に
旧志戸坂トンネルがあります。
志戸坂隧道。
近づくと…閉鎖されているという情報は聞いていましたが…。
ここまで来るとわかりやすいですね。
岡山県 志戸坂隧道
とあります。
旧志戸坂トンネル
看板には、
菌床シイタケ栽培実験中
関係者以外立入禁止
（防犯カメラ作動中）
西粟倉村
金網からトンネル内部。
奥の方をズームするとおそらくシイタケの栽培を
していると思われる棚が…
もはや心霊スポットではなくシイタケスポットに…
テレビ番組でも取り上げた心霊スポットと伺いましたが。
こちらは新志戸坂トンネル。
