西湖蝙蝠穴およびコウモリ
西湖蝙蝠穴は、西湖西岸の西約640メートル、龍宮洞穴の
東1.160メートルの地点にあり、その海抜は925メートルである。
本穴の所在地は青木ヶ原溶岩流の北辺で最も低く、
傾斜はほとんどなく、水平に近い。
本穴の形状は頗る(すこぶる)不規則で、総延長約386.5メートルもあり、
富士北麓溶岩洞穴のなかでは規模の大きいものである。
この付近は溶岩流が湖を埋めた場所であるため、
厚い溶岩層が湖水からガス化した水分の補給を受けることによって、
幾つもの空洞が上下に連結して延びて出来た洞穴が多く、
単純な構造のものは少ない。
本穴も複雑で重層の構造をした洞穴であり。特に洞穴での
重要な部分は、入口右壁の表面がずり落ちて出来た美しい
擦過痕が見られ、奥の側壁部に太古の湖面の水位を示す
珪藻土線が下層洞穴の壁面に残っている。
また、空洞連結時のガスの移動で、まだ高熱で軟らかかった
溶岩鍾乳が引っ張られ、平行線状の痕跡として
固まって残ったものが公開部最奥の天井に見られる。
洞穴は冬でも温暖であるため、過去には多数の
コウモリが生息していたが、現在は僅か(わずか)しか見られなくなった。
入り口付近。結構広い。
観光客も数名いた。
進むとなんだか幻想的な光景が…。
中は明かりもあるものの暗い。
道は整備されているような、いないような…。
この辺りはすごく天井が低いですね…。
腰痛持ちの方にはおススメできません。