投稿者:ケア若さん
私の職場は介護施設です。
私のフロアでターミナル(末期がんの患者さんで手の施しようがない)の方がいました。
施設に入った時からターミナルでしたが、とても元気に過ごしていました。
でも容態が急変。危篤状態になりました。
夜勤だった私はフロアの仕事を片付けて他のフロアに荷物を取りに行っていました。
階段を使ってフロアに戻ろうとした時でした。
階段の踊り場に黒い物体がいるのに気がつきました。
黒い物体は床から湧き出るように出てきてて、
ゼリーみたいな見た目でした。
なんだかよくわからないけど関わらないように…
私はあまり見ないように横を通り過ぎようしたとき、
その黒い物体の中央に目玉がふたつあるのが見えました。
これはなんだか危険な感じがする…
そう思った私は絶対に目を合わせないように通り過ぎようとしました。
真隣に来たとき、黒い物体からは
はぁー…はぁー…
という呼吸音が聞こえました。
そして目玉が見ていた方角はあのターミナルの方がいる部屋でした。
数日後、ターミナルの方は施設で息を引き取りました。
私はあの黒い物体が死臭を嗅ぎ付けてやってきた
世間でいう「死神」ではないかと今でも思っています。