投稿者:照れ屋な犯罪者さん
これは、私が五年生の時、林間学校で起こりました。
その夜はひどく暑苦しい夜でした。
夜中に目がさめた私はとても喉が渇いていました。
なので、隣で寝ていた友人A子を起こし、
一緒に水道まで行くことにしました。
この林間学校の水道は一階の体育館につながっている
通路のわきにあります。
私の部屋は二階にあるので階段をおりなければなりません。
私とA子が部屋を出て階段を降りていると、
体育館からズルズルッと不気味な音がしてこっちに
何かがくる気配がしました。
すごく怖くて私はA子を引っ張って階段を降りてすぐ横にあった
食堂に駆け込んで震えていました。
すると・・・・。
キィ・・とドアの開く音が聞こえ、ズルズルッと
何かが確実に私たちの方へ向かってくる気配がしたのです。
私は、見つかる!と思い目を閉じました。
しかし、その音は私たちのすぐ近くで止みました。
私は、しばらくの間じっとしていましたが行ったのかと思ってほっとしました。
そのほっとした瞬間!
「みぃーつけた・・・」
耳元に、生温かい息が・・・・!!
「ひぃっ!!」
私は、泣きそうになりながら走って部屋にもどりました。
A子に、次の日聞いてみると、
何も聞こえなかったし何も見なかったと言うんです。
あれは、私の気のせいだったのでしょうか。
今でも、その時の不気味な声とふきかかる息を忘れられません・・・。