投稿者：冷静公務員さん
長崎県の国道２５１号線。
飯盛町と諫早市の境界を通過する長い坂がある。
距離にしてわずか３００ｍほどだが、この坂に関して、
４,５年前くらいから面白い話が聞かれるようになった。
時間的には深夜帯だとのことだが、車でこの坂を走行中、
あえかな女性の声で「あのね…」と聞こえるのだという。
ミラーを確認すると（なぜかサイドミラーとの情報多し）、
右手を前方に突き出し、さながら「待って」とでも言うような姿が
見えるとの話である。
ご多分に漏れず、『この現象に遭遇するための』様々な設定、
例えば軽自動車でないとならない、とか、
女性２人でのドライブでないとならない、などという話も聞かれるが、
どうにも共通項目が見つからない。
面白いのは、ミラーに映った女性が、
『追いかけられて来る』というのではなく、通常の視覚と同じように、
遠のいて行く車のミラーの中で、小さくなっていき、
ゆるいカーブを抜けると、
もう見えなくなる、という話が多数聞かれた。
筆者も幾度となく検証に訪れたが、残念ながら何も起こらなかった。
歴史的に、あるいは交通事故等の履歴等も見てみたが、
問題の坂周辺において、何ら霊的な現象の起因となるようなものはなかった。
２００ｍほど離れた地点での交通事故は多発しており、
６、７年前にも男性の死亡事故が起きているが、関連性は見出せない。
しかし、確実に、「あのね坂」という呼び名が広まりつつある。
