投稿者:麿呂さん
私の家は15年程前に増築をしたんですが 、
何故か増築部分だけに幽霊さんがいるんです。
私の部屋はその増築した部分の2階に有るんです。
私がまだ中学生の時、その頃は霊感がまだ強くその上、
人のオーラーみたいな物まで見えてた頃の話です。
いつもの様に学校から帰宅して、自分の部屋に行くと何だか変な感じがするのです。
よく部屋を見渡すと勉強机の下椅子を入れる場所に男の子が、
三角座りをして居るんです。
小学3、4年生位の紺色の半ズボンに薄い黄色の半袖姿、
顔はうつむいていて解りませんが
何となく暖かい柔らかい感じのする幽霊でした。
恐さは感じ無かったので、その子に
「どうしたん?何かウチに用事?そこに居たいの?」
と、聞いてみたのですが返事はありません。
仕方が無いので
「居たいだけ居てもエエよ」
と、一言だけ言ってその日は下の部屋に降りました。
家にはその子以外にももう1人兵隊さんの幽霊が居るんですが、
私の部屋の隣の部屋にいて、私の事を監視して狙う機会を伺っている様でした 。
其れから数週間後のある日、いつもの様に部屋で寝ているとふと、
何かの気配に目を覚しました。
何だろうと思い顔を横にして、
気配の方を見ると ベットの横で私の顔をのぞき込む様にして
兵隊さんが立っているのです。
何時もなら私の部屋には入れ無い様に自分で結界を部屋に張ってから
寝てるのですが、 この日は忘れていたんです。
多分今夜がチャンスだと思ったんでしょう。
兵隊さんが私の首を絞めてきたのです。
でも金縛りにあっていて動く事ができず、抵抗できません。
兵隊さんはニヤニヤしながら楽しそうに強く絞めてきます。
息が出来ずに苦しくなり、もう駄目だと思った時です。
突然勉強机の男の子が光り出したんです。
だんだん光りが強くなっていき、 あまりの眩しさに目を閉じた時、
首が楽になり息が出来る様に成りました。
「やった助かったー」
と思って目を開けた瞬間
「くそっ・・・おぼえてろ・・・」
兵隊さんが呟いて 私の部屋から出て行く様に消えていきました。
しかし兵隊さんが言った言葉は私にでは無く男の子に向かって呟いたみたいでした。
光りが弱まり何時もの部屋に戻ったので、
男の子の近くに行きお礼を言ってもう一度眠りにつきました。
其れからしばらくして男の子は突然居なくなりましたが、
今でも居る兵隊さんは私に手を出す事は無くなりました。
其れから10年程後、今から3、4年前に 母親から初めてこんな話しを聞きました。
それは私が産まれる一年前に母親が流産したそうです。
家族は兵隊さんと男の子の事は知りませんがもしかしたらその胎児が
男の子だったのかも・・・