こっくり奇談その2

こっくり奇談その2 怖い話
こっくり奇談その2

こっくり奇談その2

投稿者:あきさん

さて、今度はあきが高2の時のお話です。
当時はバイトをしていたのですが、
ある日事務所に入ったらなんというか空気が違うんです。
そして、事務所の中には問題の「彼女」Nさんと、
私以上に霊感を持っている社員Mさんがいました。

「あきちゃん、ちょっと・・・いい?」
Mさんに呼ばれて行ったら「Nさん、
(こっくりさんを)やっちゃったらしいんだよ」。
「え・・・?」Nさんと私は同じ高校で、
霊的にもあまりよくない土地に学校がありました。

「ちょっと、あとで俺がやって(除霊)みるから、様子みててくれる?」

「はぁ・・・、いいっすけど」

で、改めてNさんを見ると、本当に「狐」が憑いていました。

稲荷狐の落ちぶれたヤツみたいでした。

{ぐえっ、こっ・・・これは・・・}
ヘタに手出しはできないと思いました。
私ごときの霊能力では、負ける可能性があったからです。

Mさんはとりあえず、と言ってNさんに水晶を渡しました。
私はシフトに入るまで時間があったので、
タバコを吸いながらNさんの相手をしていました。

事務所の窓は締め切っていて、風はありませんでした。

なぜか、タバコの煙がNさんの反対側に流れていくんです。

{コイツ、タバコの煙、キライみたいだな}
自分用の数珠を握り締めました。
取りつかれるのだけはイヤでした。
ふと、事務所内の紙が揺れました。
とたんにNさんが持っている水晶が目の前で欠けていくのです。
床に落ちたはずの欠片は、
床に触れた瞬間に蒸発したように消えていくのです。
え・・・?と思った瞬間、背後から誰かに引っ張られ、
パイプ椅子ごと後ろ向きに倒れました。

Nさんもです。

イヤな空気が私のことも包んでいるようでした。

いつもならなんとかなるけど、今回はダメだ!

そしたら、Nさんの後ろの「狐」はニヤっと笑いました。

狐なのに、人間のように笑ったのです。

「Mさぁ~ん!あたし、もうダメ!!怖い!帰る!!!」
異常なほどの恐怖に襲われ、
その日は一睡もできませんでした。
次の日はバイトがなく、その次の日に事務所に行ったら、
Mさんは転勤していて、

さわりだけNさんに教えてもらいました。
Mさんは仕事をしながらも、
「狐」と対話をしていて紙が揺れたのはMさんの力だったらしいです。

最後に一言「あきちゃんに会ったらごめんって言っておいて。

アイツはあきちゃんのこと攻撃してたみたいだったから」と、

Nさんの口からMさんのメッセージを聞くことになりました。
その後、Nさんは(このことがきっかけかも知れませんが)
怖いものを見るようになってしまいました。

こっくりで、本当に「狐」がでてくるんですね。

もう、2度と見たくありませんが。

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