投稿者:ぱぴこんぶ-さん
私が、小学校4年生の時に従兄が
一匹の黒い小さなオスの子猫を連れてきました。
一人っ子で親の帰りを待つだけの生活だった私にとっては、
とても可愛くてしょうがない存在となりました。
そして、中学一年生になってすぐの頃に、
三毛の小さなメスの子猫が私の家に
頻繁に上がってくるようになりました。
私は、2匹飼いたかったのですが、親の反対にあって
飼うことが出来ませんでした。
そんなある日、隣家のおばさんが、
「最近うちの勝手口でよく鳴いててるし、
いつの間にかあがりこんで寝てたりしてる。」
と言い、それからまもなくして学校から帰宅した私が、
2匹仲良く寄り添って歩いていたのを
見たのが最後となりました・・。
・・それから一週間経ったある日の夜中。
寝ている私の枕元に、「フ-フ-。」
と猫の鼻息が頬にあたる感じがして、
帰ってきたのかと錯覚を起こすほど2、3日続きました。
4日目に目の前2センチ前までせまってきて、
「ギャ-ッッ。」と今まで見たこともないような
冷たく鋭い目で鳴き叫び訴えてきたんです。 ・・私は、あまりにも怖くて哀しくなり
「ごめんね。ごめんね・・。」と必死に謝ると、
「す-っ。」
と一瞬可愛がっていた頃の優しい表情になって消えていきました。
・・やっぱり2匹一緒に住むことが出来なかったこと
哀しんだのでしょうか。
私自身も、 さみしかったはずなのに、
その気持ちをもっと汲み取ることが出来なかったことを
15年たった今でも昨日のことのように思い出してしまいます・・・・。