投稿者:どかちんさん
私の家族は私を含め全員、不思議な体験をしています。
これは、私が一番最初に体験した不思議な現象の話です。
場所はどこだか覚えていないのですが家族で
山にドライブにいきました。
行きは道に迷うことなく目的地に着き
日が暮れるまで楽しみ、さあ帰ろうということになりました。
帰りの峠道は街灯も無く真っ暗で来た道を
そのまま引き返してきたつもりなのに、
いつのまにか道に迷ってしまい、
何時間もぐるぐると山の中を走っていました。
いっこうに山を降りれずイライラが限界に近づいた頃、
真っ暗な道路の前方に
小さな左右にゆらゆらゆれるオレンジ色の光が現れました。
父は車のスピードを落としながら近づいていきました。
すると、車のライトに照らされてにんじん(交通整理などで使う光る棒)を
振りながら、車を止めようとしている
一人の警官が視界に入りました。
「こんな真っ暗闇の中にたった一人で?」
と思いつつ警官の指示に従い車を止め
免許証を見せ発進させました。
数mも進まないうちに父はいきなり
「あっ!」
と大声をあげ急ブレーキをかけたのです。
私と母はびっくりして、父を見ると黙って
ルームミラーをじーっと見たままです。
「何だー?」と思い、私と母も後ろを見ると・・・。
今、確かにいたはずの警官がいません!
車を発進させた直後でしかもその場所は直線。
左右は深い森です。
にんじんを持っているので森に入っても目立つはずです。
だいぶ暗闇にも目が慣れていたので
車から降りてあたりを探してみると・・・。
警官が立っていた位置のガードレールには花束が添えてありました。
その後、街までたどりつき冷静になって考えてみると、
最初にんじんの光を見たとき人が左右に振っているというより、
空気の中をふわふわ漂っている感じがしたことを思い出しました。
あの光はもしかすると検問の最中に
不慮の事故で亡くなった警官の人魂だったのでしょうか?