投稿者:こーちゃんさん
昔から金縛りにあったり、霊を見たりする私ですが、
高校3年生の時に体験した話を書こうと思います。
夏でした。
日頃から寝るときでも電気をつけていないと、
怖くて眠れない私はいつものように電気を付けっぱで寝ていました。
すると誰かが私をゆすりながら起こしてくるのです。
私の部屋は隣がトイレだったので年の離れた妹がよく
「ねえね、トイレついてきてぇ。」
と起こされることがありました。
いつもの事だと思いながらも眠気に勝てず
「トイレなら一人で行ってよ!」とまた寝はじめました。
それから30分ぐらいたったときまた体を大きく揺らしてくるのです。
今度は”ねぇ。起きてよ。・・・一緒に行こう。”と言っています。
私は無視をしました。
そのうち一人で行くだろうと思ったのです。
しかし、私がなかなか起きない事に怒ったのか、
すごい力で体を揺らすのです。
両肩をつかまれ、上下に激しく振られながら
(これは妹じゃない・・・。どうしよう。)と
抵抗しようとした時には金縛りにかかっていました。
さっきまで、かわいらしい女の子のような声だったのが、
だんだんと低く男の人の声に変わっていきました。
”おい!!起きろ!!・・・に行くぞ!”
どこに行こうと言っているのかは聞こえませんでしたが、
とにかく(お願い。私はあなたを助けることはできないの。帰ってください。)
と何度も心の中で繰り返しました。
気がつくと朝になっていました。
2人の妹に昨日の夜トイレにきたか聞いてみましたが、
「行ってないよ!」との返事。
その日、私は学校でこのことを一番仲の良かったYちゃんに話しました。
すると次の日、まったく霊感のないYちゃんが
「私のところに来ちゃったよ。”起きて。・・・一緒に行こうよ。”の人が来た!」
と興奮しながら私に言ってきたのです。
Yちゃんはこのことを、Sちゃんに
「こーちゃんの話を聞いたら私のところにも来た!」と話していました。
言うまでもなくその次の日にSちゃんのところに出たそうです。
この話はすぐにクラス中に広まり、泣いてしまう子もいたりで大変でした。
それから2年ほどたってこのこともすっかり忘れていた最近、
妹が朝早くから騒いでいるのです。
私も起きてキッチンへ行くと
「でね、お母さん。その話を聞くと必ず家にくるって言われたんだ。
そしたら来たの昨日。夜中に!!信じてよ。」
と妹は一生懸命母に話していました。
私を見つけるなり「ねえねえ、ちょっと聞いてよ。
友達のお姉ちゃんから聞いたんだけど」
と言いかけている妹に
「”起きて。・・・一緒に行こうよ。”でしょ?」
というと驚きながら「なんで知ってんの?」と聞いてきました。
私は(実は私から始まった)とは言えませんでした。
でも2年もたっているのにあの話は途切れていなかったのです。
そしてまた戻ってくるとは思いもしませんでした。
「その話、もう誰にもしちゃだめだよ!!」と妹に言ってはみたものの、
自分から始まったことなのですごく複雑な気分でした。
一体、どこに一緒に行こうと言っているのか、
知りたいような知りたくないような・・・。
皆さんも同じような話を聞いたら誰にも言わないで下さい。
ちなみに手紙だといかないようなのでメールしました。