投稿者：黒い花嫁さん
海外に留学した時の話です。
大学に通うため、アメリカに留学しました。
住む場所はルームシェアで何人かの外国人と住むことに。
そのうちの一人から
「この家には僕らだけじゃないから。びっくりしないでね」
と、言われました。
なんとなくアメリカの生活に慣れた頃、家に着くと一匹の猫が玄関にいました。
野良猫みたいだったので特に気にもしなかったのですが。
その日の夜でした。
眠っているとなんだか騒がしい音が聞こえます。
なんだか子どもが騒いでいるような。
そのうちベッドに寝ている私の上にどん！と乗ってきました。
なんだか頭にきた私は「うるさい！」と大声で言いました。
とたんに静かになりました。
その日からこの子ども達の騒いでいる音は昼夜問わず頻繁に起こるようになりました。
初回みたいに大声で叱らなくても「静かにして」で静かになりました。
ルームシェアしている他の外国人も普通に受け入れていた事に気づきました。
子ども達の霊は水道のたくさんある部屋に行くと
「うううううううぅぅぅ」と苦しそうな声を出したりする事もありました。
ある日、私はこの霊達と話してみたいと思うようになりました。
その機会はすぐに訪れました。
また物音がはじまった時に心の中で話したいと強く念じたのです。
向こうも応じてくれました。
応じてくれたのはいつも騒いでいる子ども達のお父さんでした。
なんと日本人でした。
どうもこの家には家族で来ているようでした。
同じ日本人がいることに懐かしくて来てしまったと言っていました。
心の中での会話なので言葉ではありませんでしたが、
この家族は水の事故で亡くなったようでした。
子ども達もお父さんも姿は見えませんでした。奥さんは外国人でやはり姿は見せませんでした。
一度友達とパーティの時に白い手だけが友達に向かって行って消えた事がありました。
大勢の人が目撃しています。
奥さんはなぜか手だけしか姿を見せませんでした。
そのうち打ち解けてドアを閉めて、と頼むと閉めててくれたりしました。
結局この家にいる間、この家族は現れました。
そして現れる日は必ず猫が玄関にいました。
たぶんこの家族だけでなくてこの家には霊がいたんだと思います。
