有明海沖にて

怖い話

投稿者:紅のプー太郎さん

漁船みたいな小型船で沖合に行って、
魚釣りをやる「船釣り」ってのがあり、
釣り仲間がゴールデンウイーク中に九州の有明海での体験談です。
空は快晴でしたが、少し風が強く少々波が高い天候だったそうです。
暫く走ってると、波を乗り越える時に後ろ側へ引っ張られる感じがして、
次第に横滑りも加わり始めたそうなんですね。
中大型船は岸壁へ接岸や離岸しやすいように、
横向きのスクリューを備え付けていて、
多少はカニの横這いみたいな事は出来ますが、
そんな気が利いた設備など付いているわけなく、
後部に付いてるスクリューで前後進のみなんですね。
そのうちユックリと走り始めたと思ったら、
船長が「この野郎!!・・・・・・どっか行きやがれ!!」と喚きつつ、
バットもどきの極太い木製のコン棒で、船縁(ふなべり)を叩き始めたから見てみたら、
青白い腕が10本ほど船縁を掴んで、船へハイ上がろうとしており、ア然として見てました。

少し時間がたつと消え去ったそうですが、
もう釣りどころの騒ぎじゃなくドン引きで、
早々に引き上げたそうです。
有明海には時々出てくるみたいですが、
名称などは付いてないらしく、
嵐で沈んだ漁師の霊達なのでしょうか?。

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