お経

怖い話

お経

投稿者:ひろこちゃんさん


ワタシが高校生の時のお話。 ある日山形に住んでるおじいちゃんが亡くなったという

一本の電話が入りました。

ワタシ達一家は急いで支度して車で山形に向かいました。
お通夜も済み、明日は葬儀。

久しぶりに集まった親族同士色々お話したりしてその日は過ぎました。
そして、次の日。

斎場に向かいおじいちゃんに最後のお別れ。
おじいちゃんが煙に乗って天に昇ってるのを待つ間、
待合室のような場所で待ってました。
そして、合間を見ては、おじいちゃんの様子を見に行き、
お線香をあげたりしてました。
ワタシもおじいちゃんにお線香あげに行こうと、
釜の前に行くとどこからともなく、お経の声が・・・

ポクポクと木魚の音も聞こえます。
どこかで、葬儀をしてるのだろうか。
それとも、テープか何かでお経を流してるのだろうか・・・
いとこのオジサンもお経が聞こえてるのに気付き、
近くにいた住職さんに聞いてました。

「ここは、焼いてる最中お経を流してるんですか?」

「え?うちではそのような事してませんが。」
「あ、じゃぁどこかで葬儀なさってるんですか?今」

「いえ、今日はあなた方だけですが・・・」

「・・・・」 でも、確かにお経の声は聞こえる。
いとこのおじさんも聞いてる。

ワタシの親族の殆どの人がお経を聞いてました。
おじいちゃんが安らかに天国にいけるように
誰かがお経をとなえてくれたのでしょうか。

今でも、不思議です。そして、謎です。

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