投稿者:あきさん
あれは私がまだ、大した専門知識も持たずに
霊感だけを持っていたころ(高校1年当時)の話です。
中学時代は親友で、高校は別になってしまった友人Kと、
登校途中にすれ違うようになって、
すれ違いざまに手紙のやり取りを始めたのです。
ある日、真剣な面持ちで
「学校着いたらすぐ読んで返事ちょうだい」と言ってきたので、
ああ、こりゃなにかあったなと即座に思いました。
案の定、というか
「こっくりさんをやったら、帰ってくれない、友達に憑いちゃった」
ということが書いてあったのです。
あちゃ~、またなんてことをしたんだろうと思いました。
なぜかと言うと、Kが通っている高校の通学路の両脇には
「墓地」が存在していて、
気味悪い体験をしている人を知っていたからです。
まわりがそんな状態の学校なら、
敷地内にも絶対なにかがあったはず。
その日一日は授業なんか耳に入らず、
下校時に私の師匠に電話して相談しました。
「そうか、そんな事が・・・」
「どうすればいい?」
「魔よけのお札を作るか。教えるからその通りやってくれ」
そうして教わったやり方を、ここで書く事はできませんが
(「師匠」も教えられません。
そこそこ有名な人ですから)、
その通り4人分作成して、翌日Kに渡すため待っていたのですが、
凄いものを見てしまいました。
ニヤ~っと笑った、半分顔がスプラッターになっている女(の霊)が
Kの肩に乗っかっていたのです。
「ちょっと時間頂戴。後ろ向いて!」
むりやり背中向きにさせて、
持っていた数珠で左肩を叩きました。
一時切り離してすぐ粗塩をかけ、
「お前に憑いてるぞ、今。いったん切り離したから、
この中に入ってるお守り身に付けててよ。
全員分作ったから」 と言い渡し、学校に向かいました。
{ヤバイ。今度はあたしに憑いてきてる・・・}
壮絶な気分悪さと、頭痛に襲われて、
半分倒れそうになりながら学校に着き、
すぐに除霊にかかりました。
「こっくり」の正体は、交通事故で亡くなった女性でした。
それも、結婚を控えていたらしく、
現世に強い執着を抱いていました。
かわいそうだとは思いましたが、負けるわけにはいかず
、無常に思いながら除霊を済ませました。
どうも、Kたちは遊び半分で行ったらしく、
帰ってくれないと分かると全員パニックに陥ってしまったそうです。
実際その中の一人は交通事故に遭ってしまったらしく
(幸いなことに「軽症」で済みました)、
もう2度とやらないと誓いました。
マイナスの想念がいかに強いか、しみじみ思い知らされてしまいました。