投稿者:裕之様の野望さん
さて今回は,前回もで話したある事件についてのお話です。
このお話は私の姉の友人が実際に体験したことです。
そして私たちも。
このお話をする前に前回、お話しなかった
このカセットテープの内容について少し話しておきたいと思います。
まず、このカセットテープに録音されていた
曲のタイトル名ですが「恐山」というものだそうです。
曲の内容についてなのですが、
簡単に言ってしまうとイタコさんにとりついた
この世に未練を残して死んでいった亡霊たちの
無念の叫び声を表現したものなのだそうです。
さて詳しい話はまた後にして本題に戻ります。
あれから数日後、テープのことを姉から聞いた姉の友人は
このカセットテープに興味を持ち
早速貸して欲しいといってきました。
姉は二つ返事でこのカセットテープを友人に
貸してあげることにしました。
それから数日後、その友人から1本の電話がかかってきました。
電話の内容はこう言う事でした。
「あれから言われた通りヘッドフォンをつけて
曲を大音響にして深夜に聞いていたんだけれど、
うとうとしてしまってつい朝まで眠ってしまったの。
そして朝になってびっくりしてもう一度テープを聞いてみたの。
そうしたら女性のイタコさんの声が
男の人の声に変わってしまっていたのよ。」という内容でした。
私たちは友人の話の内容を聞いてびっくりしてしまいました。
男のイタコさんの声などテープには
どこにもはいっていなかったのです。
後日、お寺に行ってそのテープを御はらいしてもらいました。
でもどうして男の人の声に変わってしまったのでしょう。
私が思うに、その友人が寝てしまっている間に
友人が会いたいと思っていた霊が
友人を訪ねてきたのだけれど友人が寝てしまっていたので、
友人のそばに来たことを告げるためにそのテープに
自分の声を残していったのではないでしょうか。
今でもこの事件については謎のままです。
さて、このテープの詳細ですが姉に
このテープを渡した人物は姉が通っていた
高校の音楽の先生だそうです。
この高等学校は埼玉県の某市に有る私立H女子高等学校で、
この学校はソフトボールでは全国でもトップを争う昔からの強豪だそうで、
2000年のオリンピックの女子ソフトボールチームにも
何名かこの高校の卒業生がいます。
それとこの曲を作曲した人ですが、有名なアニメ映画「アキラ」
(確か、つい最近スプリガンというアニメ映画の
製作にかかわった有名な漫画家のアニメ映画だったよな?)
でバックコーラス(この映画を見ればなんとなくわかると思う)を
担当している有名な合唱団だそうです。
でも、残念なことに姉にこのカセットテープを
譲ってくれたこの音楽の担当の先生は
もう学校をお辞めになられたかもしれません。
仮に学校にまだ音楽の担当の先生をやっていられていても、
このカセットテープをもう持っていないそうです。
万が一、手にいれた方がいらっしゃたら
予め注意しておきたいことがあります。
もし、心臓などに持病をわずらわっていたり、
曲を途中まで聞いて気分が悪くなったら
絶対に聞くのをやめてください。
本当にこの曲は聴いていて怖くなりますから。
(稲川さんの怖い話といい勝負かそれ以上)
そして手に負えないぐらいたちの悪い霊を誤って呼んでしまったら、
それこそ取り返しのつかないことになってしまいますので。
出来るだけこのカセットテープは興味本位だけで
手に入れたりするのは絶対にやめてください。
もちろん私は責任は持ちませんし、
それになによりもこの曲は死んでしまって
会えなくなってしまった人にもう一度、
せめて一目だけでも会ってみたい、
もしくは会いたくても会えなかった大切な人と会いたいという
純粋な思いで作曲された曲ですので、
怖いもの見たさで手に入れようという人には絶対に
手に入れてほしいと思わないし、
それ以上にそういった不純な動機は絶対に許されることではないと思いますので。
少々堅い話になってしまいましたが、このいわくのあるカセットテープのお話は
これくらいにしたいと思います。