投稿者:屋敷サカエさん
深夜の会社での話です。
ある雨の日、いつもの様に残業していた時の事です。
一緒に残って仕事をしていた、先輩のHさんが
「窓の方見てみな!」と、後ろから声を掛けてきました。
こういう時はいつも何かある!
聞こえない振りして5分位たった頃です。
僕は不用意に窓を見てしまいました。
窓にはブラインドーが降ろされていたのですが、
真中の一本だけ折れ曲がっている。
その隙間に、有るはずの無い目玉が二つ!カッと見開かれた目は、
部屋の中をジーと見据えている。
瞬きもしてるし、少し充血気味な大人の目。
この部屋は3階で、外にはベランダは無い…
余りの出来事に、恐怖で顔を引きつらせながらHさんの方に向くと、
何故かニコニコしていて「な!」と一声……
な、何が「な!」なの?
しばらくすると消えていましたが、
その間ズーと見られているという緊張感で、
仕事は手に付きませんでした。