投稿者:イヌガミさん
高校2年の時です。
当時、英語の成績が良かった(今はダメ)せいか、
高校を代表してアメリカ・カナダに夏休みを利用して
1ヶ月間留学しました。旅費等はタダ!!
初めの2週間はロスの大学のドミトリーに滞在し、
残りの2週間はカナダのホストファミリーの
トコにホームステイという形でした。
問題はそのホストファミリーの家で起きました。
その家は、父・母・姉・弟・犬の4人と一匹で構成されていて、
その弟(名前はKory)の部屋に私は寝泊まりする事になったのです。
弟といっても私のひとつ下。
体は私よりも全然デカイんです。
カナダの生活にも少し慣れてきたある日。
夜中に目が覚めました。
壁側に向かって寝ていたのですが自分の背中側に人の気配がしました。
「アレ?Koryがいるのかな??」
はじめは怖いという感じがしませんでした。すると・・・
パンパン・・パンパン・・・
奇妙な物音がします。
まるでジーンズを履いた太股を叩くような音。
「はて?何の音??」
興味津々で振り返ろうとした瞬間、金縛りです。
正確には、動けないというより動きたくない感じ。
「う~ん、見たいのに・・動けない・・くそぅ・・」
そんなコトを思っていると、今度は机の上に上げておいたサイフ(チェーン付き)が
ものスゴイ音をたてて床に落ちました。
「ジャラララララララララ・・・・・!!!!」
「あ、ヤバ。みんな起きちゃうよ・・・」
そんな心配をしながら、動かない体を何とか動かせた時、
既に朝になっていました。
「とりあえず、サイフを拾って・・・」
と思ったらサイフは机の上にちゃ~んとのっかってます。
「アレ?夜中に確実に落ちたよな・・・アレレ?」
足下を見ると、何やらポスターが剥がれています。
拾って張り直そうとポスターを拾い上げてビックリ。
上半身裸、下ジーンズの女性が怖い顔で
コッチを睨んでいるのです(そういう顔なんですが)
「もしかして、あのパンパンって音、この人だったのかな?」と思いました。
と同時に「てコトは上半身裸の女性が夜中、ココに現れたのか??」
とドキドキしてしまいました。
今思い出しても、本当に残念でなりません。
異国で起きた、ちょっとHな心霊体験でした。