投稿者:maiさん
私が中学生の頃に、可愛がっていた愛犬の話です。
その頃は、ヒイお婆ちゃんが老衰で入院していたのですが
電話があり「ひょっとしたら今晩がヤマかもしれない」と
先生が言ったそうです。
我が家の愛犬も、実をいうと毒団子を食べてしまい、
当時の我が家は貧乏で医者に連れて行っても
手術をしてあげるお金も無かったので
ただただ見守るしか、してあげられませんでした。
そして、ヒイお婆ちゃんの事も、皆で嫌な連絡を待つという感じで
夜が明けました。
私は朝愛犬に頑張るんだよと言い残し、
学校へ行きましたが帰ってきたら、
母が暗い顔をして泣いていたので、恐る恐る聞いてみたら
「チロ(愛犬の名前)が死んじゃったのよ。
でもねヒイお婆ちゃんが持ちこたえてくれたって!
チロが身代わりになってくれたんだね。」
物心ついて飼った愛犬で、初めて失う事の重要さを知り、
涙が溢れてしばらくショックでした。
今まで飼っていた犬も、どういうわけか長生きしない家で、
今回も貰って何年もしないうちに死んでしまった愛犬なのですが、
知人の家に毎日通い、そして選んで可愛がった愛犬だけに、
すごく悲しくてショックでした。
それ以来実家では犬は飼いません。
しかし、それからというもの、見守ってくれているんだな~
というのもわかりました。
部屋の窓の外はベランダだったのですが、
窓越しに以前愛犬がいた犬小屋のあたりを歩いている時
姿が見えたときは、驚きました。
白い綺麗な犬だったのですが、
耳も尻尾もちゃんと写っていて、窓を開けたときは消えてしまいましたが、
見守っていてくれてるよと母に言ったら、泣いてました。
そして、今実家は引っ越してしまい、
住んでいるところは違うのですが、命日近くになると、
姿を見かけたことがあります。
年月がたち忘れかけていた頃に、
階段を降りてきた白い犬を見たときは驚きました。
それ以来本当に忘れる事はありませんでした。
今では猫を飼っているのですが、長生きしています。
きっと愛犬が守ってくれているのだと思い、
犬というのは本当に不思議なんだなと思いました。