投稿者:あららさん
私が昔勤めていた会社は、大きな病院がそばにあるせいか
色々な霊の溜まり場になっておりました。
初めのころは、霊にも幾分遠慮する気持ちがあったらしく、
ラップ音や見えない人に肩をたたかれたりするくらいの軽いものでした。
社内での体験談が増え始め、みんなが霊のうわさをし始めると
奴等のほうもだんだん現われ方が大胆になってきました。
電源が入っていないラジオを突然鳴らしてみたり、
スカートとハイヒールの下半身だけで歩き回ったりとやりたい放題。
そんなある日、私は一人で残業せねばならず
時間も夜の11時を過ぎ、疲れがピークに達していました。
ふと部屋の隅の机に目をやると、
男の生首が何気な~くのっかっているじゃありませんか!!
てめ~ふざけやがって!
疲労が恐怖を凌駕し、それは怒りへと変化しました。
私は「見て!見て!」といわんばかりに
こっちを向いている生首にむかって
「もう、うるさい!そんなに見て欲しければ
他のフロアに行けよ!うっとーしいんだよ。ば~か。」
と怒鳴ってやりました。
すると生首はフッツと消え、その夜は一切姿を現しませんでした。
あとから聞いた話ですが、私に叱られた生首はそのまま
1つ下のフロアに出現して、
下では大騒ぎになっていたそうです。