投稿者:H・Mさん
中学生のときのことですが私と友達の二人で
授業をサボり体育館裏で煙草を吸ってたときです。
屋上に誰か人影が見えて屋上の柵に寄りかかっていました。
二人で「危ないんじゃないか?」と言い合っていると
その人が屋上から下へと飛び降りてしまったのです。
私たちは「こいつはヤバイ」と急いで屋上まで走っていきました。
そして落ちていったと思われる所を見てみると
その人影がまったくないのです。
地面には血一滴すらありませんでした。
二人で首をかしげながら佇んでいると屋上に先生が来て
職員室に二人共々連れていかれました。
そして「なぜ屋上にいたんだ?」と聞かれたので
「誰かが屋上から落ちていったんです」と私たちは口をそろえて話すと
「そんな事があるか。屋上にあるドアは鍵がなくなって
今は開かないんだからな」
「え・・・。でも俺たちが来た時には開いてたんだけど・・・」
一瞬職員室が沈黙し
「とりあえずもう一回屋上に行こう」と言われ
先生を含めた三人で屋上に行きました。
やはりドアには鍵がかかっていませんでした。
「おかしいな。最近までは鍵がしっかりとかかっていたんだが・・・」
と先生が狼狽していると私の隣で友達が青ざめていました。
友達が指差したのはドアの上のあたりに血の手形があったのです。
それは私たちと同じくらいの大きさでした。
急いで先生が職員室に戻り他の先生を連れてきたのですが
血の手形は跡形もなく消えていたのです。
後に話を聞いたのですが屋上で昔
男子生徒がいじめを苦に飛び降り自殺したという話を聞きました。
多分私たちが見たのはその時の男子生徒の霊だったのでしょう。