犬山城

怖い話

犬山城

投稿者:ぱとらっしゅさん

佐賀県のある山頂付近にある展望台です。
その中腹には、火葬場があります。
そこは、もともとお城があった訳ではなく、
町興しのために造られた物とおもわれます。

たぶん10年前には、すでに建っていました。

私も数年前に行きましたが、昼間は平野の見渡せるのどかな所です。

そこに行ったMちゃんの話です。

ある夏の夜、車一台に4人で展望台に行こうということになりました。

山を登っていくと、途中から霧がでてきました。

「なんか臭くない?」
暑かったのでクーラーをつけ、車の窓は閉め切ってるはずなのに
髪の毛の焼けるような、鼻を突く臭いでした。

「ここ、たしか火葬場やったよねぇ」

「でもこんな夜中に焼いたりせんやろー」
そのうち周りの霧は、不思議なことに真っ黄色になって、
道すらよく見えない状況で登っていきました。

なんとか展望台がみえてきた、と思った瞬間です。

なにかがフロントガラスにむかってドーン!と当たってきました。
その白い影は、全員に見えました。

人の形をしてるけど、とても人とは思えない大きさです。

両腕を広げ、車の前半分に覆い被さるようなかたちでした。
Mちゃんは「もう帰ろうよ」と泣いて頼みましたが、
みんなはだいじょうぶだからと、駐車場に車をとめ、

そこへ向かう20段ぐらいの石段を、登ってゆきます。

Mちゃんも無理矢理つれられ、その下まで行ったときです。

霊感の強い彼女には、はっきり見えました。

石段の一番上の段に・・何十人もの、この世のものと思えない人たちが・・

皆、腕組みをしたり、腰に手をやったりして、道に立ちはだかるその姿は、
ここから先は絶対に通さないぞといわんばかりの殺気に
満ち満ちていたそうです。
結局Mちゃんがあまりにも泣き叫び暴れたので、
展望台には登らず帰ったそうです。

後日、別の霊感の強い友達談

「ああ、あそこはいつも、お城のてっぺんに大将がおるよ~」

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