泣いちゃった

泣いちゃった 怖い話
泣いちゃった

泣いちゃった

投稿者:文助さん


7月末、彼が夜中に私を迎えに来てくれた時の事です。

その日、彼が私の家に来た時間はAM1:30を過ぎていました。

霧も多く、いかにも出るぞ!と言わんばかりの雰囲気です。
彼の家に向かっている途中、お寺があります。
そのお寺近くで、何やら黒いものがヒュンヒュン飛び交っています。

道路の端にも黒い人並の大きさの物が消えたり見えたりして、
私達の車と平行して見えました。
私は、きっと疲れているんだ!と自分に言い聞かせましたが、
やっぱりゾクゾクしてきました。

(いつも何かいるときには、ゾクゾクします。)

文助「な~んだかさっきから、変な物見えるんだよねぇ・・。」

彼「うん。何か居るよ、俺鳥肌凄いもん。」
彼の腕は鳥肌だらけでした。
すると今度は、彼が「うっ・・うっ~.」と声を殺して泣き出しました。
「俺、泣きたくて泣くんじゃないんだ!!なんだか自然に涙が・・。
うぅ・・。とっても悲しくて・・・。」
私はマズイ!憑依された!と思い、すかさず、
「大丈夫、大丈夫だからね!!」と励ましましたが、
一向に車内に何か居る感じが抜けず、
途中、コンビに何度も寄って休んだりしました。
「彼に憑いても何にもならないよ!」と、言ってみましたが、
無駄でした。
車を彼が運転すると、左にハンドルを取られ、
スピードも上がって危険なので、私が運転し、
何とか、彼の家に着きました。
家までしっかり着いて来ているようです。
私も困り果て、彼の背中をさすりながら、
<どうか彼から離れてね、行くべきところへ行って下さいね!>

暫く続けても駄目なので、今度は、おでこに手を当ててみて、
<観音様の所へ行って下さい、観音様お願いします!>
と思ってみたと同時位に

彼が「もう大丈夫」と言いました。抜けた様です。
抜けたのは、夜明けが近いからか、何故だかは分かりません。
(彼は、霊が入ったり、抜ける時は肩が痛くなって、
不意に軽くなったと思った時に体に入り込まれるそうです。)

何はともあれ、彼の体から去ってくれて良かったです・・・。

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