投稿者:当時強固さん
これは私の同級生K.Sのお話、、、、、。
我々はみな大学医学部の同級生。
K.Sは在学中からクラスのTさんをイジメるのが好きで、
よく彼女の陰口ばかりたたいていた。
卒後、Tさんは彼女のイジメに耐えかねて別々の病院に勤めることになったが、
かたやK.SはそばにTさんがいなくなったことをいいことに、
ますますその悪口には拍車がかかっていった。
遠く、別の病院で研修していたTさん本人も、
自分が卒後も彼女に無いことをも尾付け、羽付け、
悪口を言いまくられていることは気付いていたようである。
さて、そうこうしているうちに我々の学年も研修期間が終るころを迎えた。
K.SはTさんの上司にあたるM先生にも頻繁に
彼女を中傷するような手紙を送りつけたり、
直にM先生に電話をかけてTさんの悪口を言い、
徹底的に落とし入れた。
ところがそんなK.Sの本当の意図を解さなかったM先生は
K.Sのうそ八百を鵜呑みにし、とうとうTさんの次の就職先を
世話することも放棄したそうだ。
その後、Tさんはどこへ行ってもずっとK.Sが追い続けて来ては、
いやがらせを続けてくると思い、
将来を悲観して勤めていた病院の5階の窓から飛び降り自殺してしまった。
そして、それからである。
K.Sが自分の勤めている大学病院の耳鼻科外来の前にある
エスカレーターを降りるとき、
いつも何者かに足を引っ張られるような感覚に襲われるようになったのは。
そしてまた、彼女にしか聞こえない女の声がこう囁くそうな。
「お前もそこから落ちてしまえ~」
しかしKSさんはなんと厚かましくも大学病院の耳鼻科で
研究助手になっていすわっています。
自分は相手を死にいたらしめておいて随分厚かましい話ですが、
この世で一番コワイのは死んだ人間より、かくのごとき
生きている人間かもしれませんよ。